2024年11月26日 (火)

全国初、イエナプラン教育実践校である福山市の公立小学校「常石ともに学園」について

イエナプラン教育をご存知ですか?

https://japanjenaplan.org/

                                                

つい先日、このイエナプラン教育を実践している、福山市の”常石ともに学園”まで見学(視察)に行ってきました。以前からずーっと行きたいと思っていましたが、一般の公立学校のため、年に数回、視察日が指定されており、ようやく予約が取れたのが議会直前の11月20日だったのです。

                             

(画像の挿入がなぜかできず、文章だけになります。残念)

                              

議員が視察する際には必ず視察報告書を提出することになっていますが、以下は会派として提出した報告書です。

社会が非常に多様化している中で、日本の教育システムは100年以上同じ形式を続けています。そろそろ新しい学校のあり方を求めていくときではないでしょうか。不登校の児童生徒は、私が議員になった10年前は全国で12万人でしたが(これでも多くてびっくりしたものですが)、最新のデータでは34万人だそうで…

「学校がつまらない」という声が多いそうです。                            

本来、学校はワクワクするところであるのが望ましいと思います。

勉強は新しい発見があり、友達と共有する、一緒に発見する、子どもたちは新しいことが大好きなはずなのに。変革すべきところはたくさんあると思いますが、こういう学校を模索するのも一案では無いかと思います。今回の一般質問で取り上げる予定ですが、市教委はまだそこまでには至っていないので、まず今回は投げかけのみにしておきます。報告書の所感のところにも書きましたが、子どもたちがとても楽しそうに学んでいる姿が非常に印象的な学校でした。とても楽しく、こちらもワクワクするような時間でした。

ぜひ報告書をお読みください。

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常石ともに学園視察報告書 2024.11.20 政策実現フォーラム・社民

                                                      

私たち政策実現フォーラム・社民は、全国で初めての、公立のイエナプラン教育実践校である、福山市の常石ともに学園を視察しました。不登校の児童生徒が増え続けていますが、これまでの学校の形以外に、多様な学び方や学ぶ場が必要ではないか。との考えからです。

イエナプラン教育は、ドイツで始まりオランダで広がった、一人ひとりを尊重しながら自律と共生を学ぶオープンモデルの教育です。ドイツにある「イエナ大学」のペーターセンという教育学者が提唱し実践していたことから「イエナプラン」と名付けられたそうです。

その後、オランダの新教育学会のフロイデンタールがイエナプランに共感し、オランダで広め、発祥地ドイツよりもオランダで多くのイエナプラン教育が実践されています。

日本では、2004年に教育研究者のリヒテルズ直子さんが紹介し、少しずつ広まってきました。以下、視察内容を報告します。

                                     

                                     

開始までの時間はともに学園の子どもたちが作成した動画を拝見しながら待ちました。様々なグループに分かれて、独自の調べ学習を動画にまとめているようでした。

                                

1、常石ともに学園のイエナプラン教育とは

<目指す教育>

  • 国  「個別最適な学び」
  • 県  2019 個別最適な学び担当設置 イエナプラン教育導入研究
  • 市  2016 福山100NEN教育 全面実施

                            

3年の準備期間を経て イエナプラン学校ができた。

                             

特徴 異年齢集団でのグループ編成  1〜3年 /4〜6年 3学年ごとに同じ教室で学ぶ。しかし、常石ともに学園は公立小学校なのでオランダのイエナプラン学校そのままではない。

                                   

<子ども主体の学び>

教えたり、助けたりが、日常的に行われるようになる。

学年を超えた学びの展開が可能になる。

                             

<対話重視>

サークル対話と呼んでいる。チームごとの発表やクイズ(朝夕)

例えば、低学年の雨水グループのサークル対話の様子 溜まった雨水を観察、意見を出し合う。

                                   

<遊び>

遊びは学びである。

1日の教育に必ず遊びを取り入れる。

                               

<仕事>(ブロックアワー「自立学習」)

自分で計画を立てる、自ら学び続けていく力を育む。

自分のペースで自立的に学ぶ。

友達と体験的、対話的に学ぶ。

自分の学びを振り返る。

                           

<動画の中で教員がコメント>

「子どもたちがスラスラ音読できているから内容を理解しているとは限らない」

「読みたい、学びたい、という子どもたちにどう応えていくか」

「どう子どもたちに問うていくのか、が大事だと気づいた」

                              

<異学年、他学年>

子どもなりの数え方をしている。

間違えていると周りから言うだけでは納得できない。

自分から分からないと。

答えを待ち、自分で発見していく。

                                

<常石ウェザーチャンネル>

子どもたちが毎日天気を記録する。

作ったグラフから分析をしていく。すると、野菜の成長、天気、気温、雨量、湿度と

が非常に関係している、との分析を子どもたちが導く。

                                

<常石パーク>

名所にしようとひまわりを植えたが、連作障害を起こしたようだ。そこで土に着目

して連作障害を克服。

 

<運動会>

コミュニティスクールのため地域と一緒に行う。「つねいし交流広場」と命名。

競技を作ることが目的になったこともあった。

今はみんなが楽しめる競技を考える。

オープニングは入場行進ではなく、各チームのパフォーマンス。

<サポーター>ボランティア制

学習サポート、つながりサポートなど、地域の住民や保護者が関わる仕組み。

                                

<自立、共生、自己実現>

一般の不登校支援の居場所のように、自分の好きなことだけをしているわけでは

ない。

                               

                               

2、実際に校内を回る=見学

廊下から教室を見ると、全面的に大きな透明のガラス窓(木窓)となっている。

 木質調の内観(OSBボード)の印象が感じ良い。

教壇は無いようだ。黒板も無し。いわゆる、私たちがイメージするような教室のスタイルはどこにもない。

普通の教室プロジェクターから映し出されたものを使って先生と対話する子ども、自分の机で自己学習をするこどももいるが、教室には3学年の子どもたちが学び合っている。

校長の話では、入学希望者は市内の子どもを中心に抽選となっているとのこと。それだけ、この学校への希望者が多いことが分かりました。

                                    

                                    

質疑応答

1、先生方の意識転換をどうやったか

 →意識変革 授業中心に取り組んでいこうと。楽しくなる学び作り。自ら学び考える。毎月の校長・教頭研修。様々入れて9年かけた。年々充実してきている。

                                

2、ワールドオリエンテーションで気をつけていることは

 →異年齢よりも、教科横断的授業。何を子どもたちと探求していくか。子どもたちも、先生たちも、それぞれに、また、ともに共有している。

                            

3、学びの転換をどうやったか

 →期末テスト、単元テストは行っている。保護者面談を学期末に。ポートフォリオに集めていき、保護者に見せる。子ども自身が足りないところに気づき、学びたい思いを感じ、保護者は喜ぶようだ。

                                     

→総合の時間は学年横断的に学べる例、他の小学校にも影響している。

→評価の仕方に困るところがあるのでは?…数値を評価指標にしているため。

                                   

4、対話重視にするとカリキュラムに支障が出ないのか

 →全てを対話にすることは無理、どこを重視するか、子どもたちの声を聞きながら取り組んでいく。

                             

5、授業の始まり方は

 →インストラクションに書いてあれば集まる時間。1日の流れが書いてある。

                                     

6、中学校に入ってからの問題、ギャップについて

 →入学1年前に基盤作り。学びで小中をつないでいく。教職員研修を校内/校外で続けている。

 単に教科で学んだだけでは子どもたちには残らない。

                                     

7、たくさんの本があるが英語の本が無い

 →福山市全体の教育方針と同じ。学習指導要領に即している。

                                 

8、まちづくりとの関連は

 →「常石ともにまちづくり運営委員会」成人した人が帰ってきてお祝いをする。今年は本校で行った。卒業生が次々と続いている。母校に愛着がある。

                                        

(ここで時間切れ)

……………………………

                                           

<所感>

 常石ともに学園の説明の時間、子どもたちの動画が随所に紹介されました。子どもたちが先生に教えられている場面はほとんどなく、先生も「そうなんだ」「なるほど」と相槌をうっており、まさに、教えるというより子どもが主体で一緒に学んでいるよう。何より子どもたちがとても楽しそうに学んでいる様子が伺えました。

 運動会(つねいし交流広場)も、一般的な音楽も競技風景もなく、オリジナリティあふれるもので、子どもたちが主体となって運営していることが伝わりました。

 子どもの権利条約に日本が批准して、今年は30年となる年です。しかし、日本は国連子どもの権利委員会から今年5回目の勧告を受けています。体罰や差別の禁止、子どもの意見の尊重、少年司法、代替的養護(家庭での養育が困難な児童が新たに養育を受ける環境)などの問題。日本の学校制度の過度な競争が子どもの身体的および精神的健康に悪影響を及ぼす可能性(子どもの自死)、など、日本の子どもの権利保障は、まだまだ不十分だと指摘されています。

 さて、松戸市においても、不登校の子どもたちのための公的な居場所や学ぶ場はとても少ない状況です。一方、20ほどの民間団体が市内で子どもたちを様々な形で支援していますが、その連携をもっと進めていくべきだと思います。

 常盤平第一小学校の児童が減っています。この子どもたちの学びをどのように保障していけばいいか。一つの案として、10年後のイエナプラン学校を目指して研究を始めても良いのでは?と考えます。これだけ多様な社会において、100年以上変わっていない学校のスタイル、仕組みに合わない子どもがいても不思議ではありません。常盤平第一小を松戸イエナプランモデル校としていくことを検討してみてはいかがでしょうか。

 

  

     

  

2024年11月21日 (木)

新松戸駅東側地区 土地区画整理事業って、本当に市民のためになる事業?

行政のデベロッパー化?

新松戸駅東側の区画整理事業は

問題だらけ

                                        

 立て続けに新聞に報道された、松戸市が施行者となっている「新松戸駅東側地区土地区画整理事業」ですが、一部の地権者がまだ先行きを決められない中で強引に(非公開で)進めらています。 多数が通れば何でもOKのような政治が進められているのではないか?私は疑問に思っています。

 あらかじめ申しておきますが、この地域が便利で安心して暮らせるようになることに対しては大賛成です。ただ、事業を見ていると、私には地域の困りごとを利用した大型開発にしか思えないのです。

*総事業費は181億円(建設費高騰で変わるかも?)

*隣接する都市計画道路は170m約16億円(事業者は東急建設)。道路が完成してもさらに4年間は車は通れないそうです。

*市の税金105億円でマンションを建設します。デベロッパーには92億円で譲る予定です(13億円の値引き)。

                              

 こんな税金の酷い使い方ってありますかねぇ…。

 市施行の土地区画整理事業なので、私たち松戸市民の税金が使われます。土地区画整理事業はわかりにくいため市民の関心が低いと見込んでいるのか?市は全く市民説明会を開こうとしません。

                                  

我慢ならない!という市民有志が

説明会を開催します

そこで、市民有志による新松戸駅東側地区土地区画整理事業の内容や問題点を共有する会を開催することになりました。

《日 時》 11月24日(日) 10:00〜11:40

《会 場》 新松戸市民センター ホールにて

 参加費無料 だそうです。 ぜひご参加ください。

Photo_20241121233401 Photo_20241121233402                       

以下は最近報道された新聞記事からの抜粋です。

①千葉日報の記事から抜粋↓

 https://www.chibanippo.co.jp/news/local/1300517 

松戸市が総事業費約181億円で進める新松戸駅東側地区土地区画整理事業について、一部対象地の土砂災害特別警戒区域指定などに伴い、14階建てマンション敷地の移動や宅地用土地面積拡大などを伴う大幅な計画変更が行われたことが11日、分かった。市の申請を受け、今年8月に県が認可。一方、一部地権者からは「説明が不十分」などと反発の声が上がっている。

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②東京新聞 千葉版より一部抜粋↓)

 https://www.tokyo-np.co.jp/article/368194 

JR新松戸駅東口前(千葉県松戸市幸谷)で市が進める土地区画整理事業に、高齢の地権者らが反発を強めている。市は新たにマンションを建設し、地権者らには今の住まいを立ち退く代わりにマンションの部屋と敷地の共有持ち分を与える。だが住み慣れた高齢者からは、工事中の仮住まいへ移る負担もあり「ここから追い出そうというのか」との声が上がる。

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市民の暮らしが厳しい中、知らないうちに税金がガシガシ使われていきます。絶対に必要なことだけに税金を使い"やりたいこと"には慎重になってほしいのです。英語で言えば、MustとWant、です。

Mustだけに絞ってほしいです。 

2024年8月 5日 (月)

満州国とは何だったのか?を知る。満蒙開拓平和記念館に行ってきました

【満蒙開拓団をご存知ですか?】
                                                 
昭和6年(1931)に起きた満州事変後、日本が満蒙地区に送りこんだ農業移民団。

昭和7年(1932)に第一次移民が送り出され、昭和20年(1945)敗戦時には約32万人がいたといわれます。

多くがソ連・満州国境地帯に入植し、中国人・朝鮮人の既耕地を収奪する結果となりました。

                                        
「満州国」に行けば「20町歩の地主になれる」「五族協和・王道楽土」 希望を抱いて行った新天地でした

が、1945年8月9日、ソ連侵攻により地上戦に巻き込まれ、悲惨な逃避行や避難民生活で多くの犠牲を出しました。(ことばんくを少しアレンジ)

                               

4日(日)の朝日新聞「天声人語」に満蒙開拓団の話が書かれていました。お読みになりましたか?

                                                            
さて、7月19日〜20日で、長野県阿智村にある「満蒙開拓平和記念館」に17名で行ってきました。

719

 

立憲民主党の関根議員、戸張議員、増田、3人の合同企画で、ご近所に住む古宮保子さんがナビゲーター役でした。
                                               
古宮保子さんは、満蒙開拓団ではなく、お父さんの仕事の都合で中国にいました。終戦直前にソ連兵が侵攻してきたこと、通化市終戦を迎えていたのに、日本軍の残党兵が蜂起し激しい戦闘となり多くの日本人が巻き込まれて亡くなった"通化事件"にも遭遇。当時8歳だったそうです。

                                      

お父さんが遺した手記を元に書籍を自費出版なさいました。そんな体験や思いがあり、以前から満蒙開拓平和記念館に行きたかったそうなのです。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/84649

                        

長野県から満州に渡った子どもたちは、全国でもダントツでした。理由は?様々言われていますが、私は教育熱心な県として知られる長野県ならではだったのでは?と感じました。

                                                 
戦後はあまり語られてこなかった「満州」のこと。満蒙開拓とはいったい何だったのか。この歴史が現代に問いかけるものとは?
                             

満蒙開拓平和記念館
https://www.manmoukinenkan.com/
平和記念館のある阿智村は、かなり遠いので行きも帰りも寄り道は無し。
団体申し込みをして、対話学習交流会もお願いしました。ガイド(ボランティア)も本当に良く訓練されていますし、事務局長の三沢さんは、毎回惚れ惚れするほど説明が的確で詳細かつ分かりやすいのです(実は4回目😀💦)。
                                    

NHKアーカイブ 満蒙開拓青少年義勇軍 ~少年と教師 それぞれの戦争~
をご紹介しておきます。
https://www2.nhk.or.jp/archives/movies/?id=D0001230003_00000
                                                                                                             

争被害の歴史は(不十分ながら)伝わりますが、加害の歴史を伝えるのは難しいです。けれど、それを乗り越えていかなければならないと思います。何故なら人は間違える生き物だからです。私たちは一定の条件が揃えば間違える、ということを過去から学ばなければ、いずれまた同じ間違いを仕出かす可能性があるのです。
                                                                                                             

今回、チラシを配布したらそれなりに反響がありました。「高齢でツアーには参加出来ないが、自分は引き上げ者です」と何人かから電話をいただきました。
意外と近くにいることを実感しました。


間もなく終戦記念日です。敗戦記念日だ、という人もいますね。

戦争はどんな理由があってもダメです。全身全霊で反対します。だって、指揮命令する人たちは、戦地では戦わず、戦わされるのは一般の人たちなのですもの。戦争になってしまったら最後、止めることができません。

あとに残るのは体と心の傷だけ、残るどころか全てを失い、マイナスにしかなりません。

                                           

とても良い旅になり、本当に皆さんのおかげです。ありがとうございました!

関根ジローさんは往復運転してくれて、本当にお疲れ様でした。
戸張さんは点呼を引き受けてくれて、お世話になりました!
                                                     

                                        
#太平洋戦争 #満州国 #満蒙開拓団 #満蒙開拓平和記念館 #長野県 #阿智村 #平和

2024年2月27日 (火)

学校に行っているあなたも、学校に行けないあなたも、変わらないよ

少し前に書きためておいた文章を投稿します。
息子が不登校になった時の様子や、その時の私の気持ちなどを、最近のことも含めて、改めて書き記しました。以前に投稿した時は細切れに7回ほどに分けましたが、今回は分けずに全部投稿するので、だいぶ長いかもしれません。

私の体験は、あくまでも私の経験なので、全ての人に当てはまるわけではもちろんありませんが、少しでもどなたかのお役に立てたら幸いです。 

                                                              
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「熱っぽい」と毎日のように私に聞く息子

 息子が不登校になったのは、中学校1年生の2学期からです。始業式当日に咳と熱で休みました。回復して登校してからも度々熱があると言い、触ると確かに微熱があり、また少し休む、を繰り返しました。私は悪い病気を心配し、松戸市立病院(当時)を受診しました。ところが、検査の結果、全く異常無し。

 そこで私は初めて、心の病気では?と気づきました。「もしかして学校行きづらいの?」と尋ねると、彼は「うん…でも母ちゃん忙しそうだったから」と遠慮がちに答えました。私は「大丈夫だよ、一緒に考えていこうね」と言いました。

                                    

夫の理解を得るのは大変!

 しかし夫は「このまま、ひきこもりになったらどうする」と私に心配を言って来て、息子に「学校に行くように」と叱っていました。息子は上着を頭からかぶり、縮こまります。これは夫の方を何とかしなければと思い、ひだまり等(※)に相談に行き、意見を聞きました。すると、おおむね「エネルギーが貯まれば、自分で歩き出すのでは」との答えでした。

 そこで、しぶる夫をひだまり主催の講演会に連れて行きました。周囲の保護者の質問している声を聞いて、「自分のうちだけじゃない」と分かって安心したのか、それからは息子にキツい態度を取ることはなくなりました。 

※不登校問題を考える東葛の会 ひだまり

http://hidamari0501.web.fc2.com/news.html

不登校親子応援ねっと では不登校の相談先などを紹介しています

https://ouennet.com/
                                                  

息子の様子

 息子は、学校からのプリント類を全く見ようとせず、学校に対して拒絶感があったように思います。一方で自己否定感にさいなまれていたようです。 「学校にも行けないこんな自分を、友達は見捨てるかもしれない」と思っていたのかもしれません。友達に励まされ、新学期には登校しようと思っても、結局行くことができず、暗い表情が続きました。

 たまに仲の良い友達から「遊びに行っても良い?」と連絡が来た時の息子の顔は、パァッと明るくなりました。同じ小学校から中学校に進級した友達はみんな優しい子で、それまでと全く変わりなく、時々うちに遊びに来ては息子を励ましてくれて、今でも心から感謝しています。

                                   

母親としてしたこと

 私からは「学校に行っているあなたも、学校に行けないあなたも、変わらないよ」と話しました。「世間の全ての人があなたを批判しても、私だけは味方だから」と伝えたこともあります。あの時、本当にそう思っていたし、今でもそう思っています。

 息子の要求は基本的に受け入れていました。例えば、不登校になった当初はレゴブロックに夢中で、YouTubeですごい作品を見つけては、自分のレゴのピース数で作れるかを考えているようでした。時々「アイディアが降りてきたから寝ないで作りたい。良い?」と言われ了解しました。「その作品の設計図はどうなっているの?」と彼に聞くと「頭の中にある」と答えます。私は、まじめに息子を「天才と違うだろうか」と思いました(笑)。

ゲームも夢中でやっていましたが、「時間を決めてね」と言う以外、あまり止めませんでした。

 また、不登校になって最初の頃、息子が「一緒の布団で寝ても良い?」と言ってきました。中学生にもなった息子と母親が一緒の布団に寝るなんて、気持ちが悪いと思われるかもしれませんね。でも、息子が不安で押しつぶされそうなことが分かったので受け入れました。ある時は娘と3人一緒に布団に入って、楽しくおしゃべりしたこともありました(もちろんとっても狭かったですけどね)。

 この「一緒の布団」は、息子が中3になった頃でしょうか、私が熱を出し、インフルエンザだといけないからと、別々に寝ることになったのですが、朝になって、息子が「一人で寝るのって楽チンなんだね!」と言ったので「ああ、もう大丈夫なのだ」と理解し、それぞれの布団で寝ることにしました。

                                      

不登校の理由

 不登校の理由について、息子は「良くわからない」と言っていましたが、学校をベルトコンベアーに例え「始業式の日に友達はベルトコンベアーに乗って先に進んでいる。自分は遅れて乗ったけれど、どうしても追いつけない感じ」という話をしてくれたことがあります。また「保育園が一番楽しかった。小学校はガマンができた。でも中学校は無理だった。」と一度だけ言いました。

 子どもの自主性、自分らしく生きること、などを、今の学校はどこまで保障できているのだろうか?と、息子の不登校を経験し、学校の在り方や教育について、深く考えるきっかけになりました。

                                           

私が動揺しなかった理由は「保育園」かも?

 私は他の保護者に比べて、息子の不登校に、あまり動揺しなかったようなのですが、その理由は、多分息子がお世話になった保育園だと思います。そこでは「ありのままのあなたで良い」という、子どもの存在や自主性を、最大限、大切にする保育を実践してくれていました。私自身もその影響を受けた気がします。また、息子はその保育園が運営する放課後児童クラブに通いましたが、その子どもの天国のようなクラブが大、大、大好きで、とにかく毎日、思い切り笑い転げて子ども時代を過ごしていました。私は、息子の自己肯定感を十分育ててもらっている、と、どこかで分かっていたのではないでしょうか。

                                    

進路について、息子の今

 息子は、中学校の間は自宅で過ごし、学校の勉強は全くしていませんでした。高校受験は不安だったと思いますが「どうせ今までずっと家で過ごしていたのだから、不合格ならまた家にいれば」と背中を押し、千葉県立松戸南高校の夜間部を受験し、運良く合格することができました。

 それから4年後の卒業時、息子は進路未定者でしたが、出会いに恵まれて、北海道の建設会社でアルバイトをさせていただけることになり、その半年後、正式に社員にしていただきました。ペラペラだった彼の体は、胸板が厚くなり、力こぶも付き、見違えるほどたくましくなりました。職人の皆さんに温かく育てていただいているようで、建築の何たるかも知らない息子を受けいれてくれて、本当に感謝しかありません。また、息子にとって、不登校だったことを知る人が誰もいない環境、というのも良かったと思います。 

                                        

子どもだけでなく、親自身も自分らしく生きていきたい

 幼稚園/保育園→小学校→中学校→高校→大学→就職…この道以外に、まるで道は無いかのような日本社会において、不登校は人生の脱落を意味するようで、大抵の親は悩み、子どもを世間並みに育てなければと焦ります。夫はまさにそうでしたが、ある意味仕方がないと思うのです。

 でも、我が家は、息子の不登校を通して「自分が自分らしく生きる人生で納得するのなら、まあ何でもいいか」と思えるようになった気がします。

 私は時々思うのです。もし学びたくなったら何歳になっても低額や無償で大学に通えるとか、事業に失敗してもやり直しができるとか、「人生どうにかなる社会だ」と思えたら、今より少しは不安が少なくなるのにな、と。

                                    

経験した親として

 私の経験を通して思うことは、親自身が「長い人生にはこういう時期もあるさ」と腹をくくり、子どもの状態をじっと観察し、焦らず、受け入れて、信じて待つことかな…と思いますが、忍耐が試されるかもしれません。また、親の会に参加し、不安な気持ちを吐き出すこともオススメです。そこにいる経験者の皆さんも、かつては我が子の不登校に涙したことでしょう。だから、きっと共感してくれると思います。

 また、不登校になる子どもは鋭い感性を持つ子が多いので、親の不安や偽りは簡単に見抜かれてしまうような気がします。だから自分自身が本心から思わないと、子どもと向き合えないのではないでしょうか。それから、一つ言えることは、私にとっても、誰にとっても、初めての人生、初めての子育てです。色々あって当然だと思うのです。立派な親になろうとせず、子どもと一緒に悩み、喜び、成長すればいいと思います。 

                              

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最後までお読みいただきありがとうございました。
息子の場合は、本当にうまくいった例だと思うので、ご参考になるかどうか迷いつつですが…

うまく言えないのですが、多分、親として子どもの進路を見つけることよりも、子どもに見返りを全く求めずに受け入れることが出来るのか、試されるのは、親としてというよりも、一人の人間としてどうなのかということではないかと…これは今でもずっとそう感じています。


以前に投稿した文章も参考に記しておきますね。宜しかったらお読みください。
http://masudakaoru.cocolog-nifty.com/blog/2022/04/post-dd61ae.html

                          

                             

                        

 

2024年2月23日 (金)

3月議会では重要な案件の審議がたくさんあります!

こんにちは。増田薫です。

まずは請願傍聴のお願いです。

市民有志の方が、イスラエルパレスチナの件で、人道的立場に立った即時停戦を求める意見書提出を求める請願(タイトル未確認です💦)が提出されました。共産党山口さん、ミールさん、嶋村さん(宇都野さんは常任委員)、立憲民主党関根さん、戸張さん(二階堂さんは常任委員)、社民党工藤さん、増田(DELIさんは常任委員)、が紹介議員を受けました。

                                                

3月7日(木) 10:00〜
総務財務常任委員会で審議されます。

お時間のある方はぜひ!傍聴にいらしてください。

                             
                                

さて、昨日22日から3月議会が始まり、市長から施政方針説明、教育長から教育施策方針説明が行われました。以下、私が注目した部分を抜き出してみました。以下、長文ですが…。
                                     
⚫︎施政方針…私が注目したのは緑の保全、農業、市庁舎移転の件でした。
*緑地保全について=市内に残された樹林地を保全するために"フォレストマネジメント"の仕組みを作る。
 →緑地は樹林地のみしか守ろうと思っていない現れでは?
*最後の方で「さてこの度、全国の緑の関係者が一堂につどい、広く都市緑化意識の高揚を図り、緑を守り育てる国民運動を積極的に推進していくことを目的とする、第36回「みどりの愛護」のつどいが本市で開催されることが決定」とあります
 →これは一体なんなのだ?
*農業について=松戸産農産物のブランド力及び生産性向上のため、農業者への支援を引き続き行ってまいります
 →たったの2行だけ。農業を守っていこうなどこれっぽっちも思っていない現れでは?
*市庁舎について=災害発生時の本市の拠点ともなる市庁舎の建て替えについては、大規模災害が頻発する昨今の状況を重く受け止め、今般、段階的な整備についてお示ししたところでございますので、用地取得も含め、早期に事業着手できるよう取り組んでまいります。
 →ぼやかして説明している。堂々と「移転に向けて用地取得の予算を盛り込んだ」と説明すべきでは?
                         
                            
文章で読むならこちら↓(前段が長い!!)
                             
                                   
⚫︎教育施策方針
 私が注目したのは、マイセン磁器の展示、母語が日本語でない子どものための「にほんごルーム」、不登校対策、みらい分校との連携、でした。
*マイセン食器=令和4年度に寄贈を受けたマイセン磁器につきましては、152点のうち約30点を展覧会で公開し、華麗なマイセン磁器の魅力を紹介します
 →昨年、展示と保管の補正予算が否決されたのに、シレッと一般会計に入れてきたことが信じられません。しかも、実はこれ、戸定邸資料館で展示をするんです。徳川昭武とマイセン磁器は何ら関係がなく、一体どういうコンセプトで展示をするのかと呆れています。マイセン磁器の寄贈なら、関係の深い有田美術館とかが良いと思いますけど。
*外国人の子どもへの対応=外国にルーツを持つ児童生徒が増加傾向にあるが、全国的な日本語指導者不足は本市でも同様。「にほんごルーム」は2年経ち軌道に乗りつつある。
 →外国にルーツを持つ子どもを「にほんごルーム」で特別に教えています。教員不足が深刻な松戸市(確か40人ほど不足)では対応し切れていない様子が伺えます。
*不登校支援=松戸市教育支援センター「ふれあい学級」、ほっとステーション、教育相談等の施設内の机や椅子などの備品を木製素材に変え、心地よい学習環境づくりを進める。ふれあい学級の機能強化の一環として、夜間中学校(みらい分校)と連携し、日中に通級が困難な不登校生徒が夕方からでも学習できる仕組みづくりに取り組む
 →木製の机や椅子は良いと思うけど、品物が何なのか…(合板は木とは言えないので)。みらい分校で受け入れる予定なのは、起立性障害で起きられない児童生徒のみ。うーん…勿体無い気がします。
                           
                                 
文章で読むならこちら↓
                    
動画なら
                             
市長は6’20”〜40’30”(34分くらい)、
教育長は40'52"〜1:08'04"(27分くらい)
1.5倍速、2倍速も選べます。
                     
                       
来週1日から代表質問が始まります。
都市計画マスタープランの関係は立憲民主党の関根さんが行います。松戸市は農地の保全をする気は全く無いようで…
                                        
最近、市庁舎の建て替えについてもそうですが、整合性が取れないことを平気でやってのける行政の姿を目にしています。そう言う意味で、都市農業振興計画との整合性なんて、どうでも良いのかも?
                                              
                                  
                                  
予算審査特別委員会は
3月14日(木):歳出 総務費、民生費、
   18日(月):衛生費、労働費、農林水産費、商工費、土木費
   19日(火):消防費、教育費、災害復旧費、公債費、諸支出金、予備費 歳入
  →一般会計の採決、討論 ※市庁舎移転候補地の国有地取得費が盛り込まれています。賛成多数で可決される見込み?市役所は事実上、移転になると思われます。約8,700㎡38億円!!
   21日(木):各特別会計、各事業会計
                      
政策実現フォーラム・社民は 工藤さんが予算審査特別委員です。
                                           
                                        
市民が気づかない間に松戸市はどんどん悪くなっていきますね。。。
市民の代わりに議会にいる、私たち議員がきちんと見ていないといけないのだけど。                            
                               
                                         

2023年12月29日 (金)

12月議会、副議長選に出ました(議事録には無いかも?)

12月議会の最終日に、副議長選があり、公明党の織原正幸議員と私が立候補しました。

                                      

多数会派から、議長や副議長がどうやって推薦されているのか、私には全く分かりません。

今回は議長は続投、副議長が交代となったそうです。前に鈴木大介議員が副議長だった時にSNSで暴力を擁護した、と批判を受けて退職されましたが、そのあと市川恵一議員が暫定的に副議長だった??のか分かりませんが、とにかく事情は全くわかりません。

ただ、形式とは言え、民主的な議会にするためにも、私たちの側からも誰かが必ず立候補して、所信表明演説をすることにしています。

                                               

以下は、私が読んだ原稿です。

「こんな議会にできたなら!」という想いを言いましたので、ぜひお読みください。

12月議会について、YouTubeチャンネルにアップしているのでそちらをごらんください。

202312                                                       

https://www.youtube.com/watch?v=WTMHOQzq7_g
https://www.youtube.com/watch?v=itasV8YBf-Y

なお、コメントはオフになっています。ご了承ください。

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 このたび副議長に立候補いたしました、政策実現フォーラム・社民の増田薫です。

 私は副議長になって、15年前千葉県で初めて条例化された、松戸市議会基本条例に則り、各条文の内容を具現化するために、以下の8点を実現させたいと思います。

  まず、1点目。一般質問に「一問一答方式」を導入します。従来の一括質問一括答弁方式も選択できるようにし、さらに、対面式あるいは自席での質問を可能にします。

 近隣で一問一答方式を導入していないのは、松戸市議会だけになりました。少し前まで一問一答方式を導入していなかった鎌ヶ谷市議会もすでに導入しました。混乱も無いと聞いています。また、一般質問は執行部とやり取りをするのですから、執行部と対面しながらの方が自然だと思います。

 議会は、可能な限り市民にわかりやすくすべきであり、そうすることは必ず市民の利益になると考えます。

  2点目。会派を超えて話し合う場、議員間討議を増やします。

 民主主義の基本は話し合いですが、現状、会派を超えて議論する機会が非常に少ないと感じています。具体的には幹事長同士の討議ですが、議会には様々な考え方や視点を持つ議員が集まっており、それらを尊重しつつ、すり合わせ、少数意見も大切にし、最大公約数を見つけて執行部に提案するなど、会派を超えて議論を重ねていくことが重要です。多数決は民主主義とイコールではなく、最終的な手段として使うべきです。

  3点目。本会議の録画配信や議事録公開を早めます。

  4点目。各常任委員会の音声配信または録音が聴けるような整備の検討をします。

 3点目、4点目とも、可能な限り実現させ、または検討し、市民に1日も早く議員の質問や答弁、委員会審議の様子をお届けしたいと思います。

  5点目。委員会の委員長などの役職を、無所属も含めて全ての会派の輪番制にします。また、委員会を傍聴している議員からも補足意見が述べられるようにします。

 委員長などの役職を回している議会も多く、議員の多くがその経験をすることで、見えてこなかった役割を理解したり、他市の議員の中には「謙虚さや俯瞰力が必要だと気づいた」と言う人もいます。また、それがひいては議会全体の共有認識となり、議員間討議が、より深められるのではないか、と考えるからです。野田市議会では、傍聴している議員が委員会の最後に補足意見を述べることができ、活発な議論をしています。

 6点目。議員研修会を定期的に実施し、市民参加を可能にします。

 流山市議会では、議員研修に市民が参加できるようにしております。ぜひ松戸市議会にも取り入れたいと思います。開かれた議会として、また、市民と共に学ぶ機会を持つことは重要だと思います。

  7点目。重要な議案に関しては、公聴会を開き、市民の声に耳を傾け、市民と直接話し合う機会を作ります。また、議会基本条例に不足している「市民参加」の視点を条項に追加し、少なくとも一年に一度は、議会全体として議会報告会の実施をします。

 8点目。政治倫理条例の制定を目指します。

 八王子市の政治倫理条例には、市長や議員の責務が明記されています。例えば「市長や議員の配偶者、もしくは1親等以内の親族が役員をする事業者は市との請負契約を自粛しなければならない」と定めています。公金の流れの透明性に資するため、倫理条例は必要かつ重要と考えます。まずは先行事例を学び、制定を目指します。

  以上、松戸市議会は、議会基本条例にのっとり、市民の利益のために、議員会討議を重ね、さらに民主的な議会になるよう努力します。そのために、私は副議長となり、議長を支え、議長と力を合わせ、松戸市議会のために働く所存です。どうぞ宜しくお願いいたします。
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もちろん落選しましたが、言いたいことを言ってスッキリしました。
けど、実は後からもう一つ加えれば良かったなと思うことが出てきました。
                                  
①議員提出議案を、現状の多数決から、全会一致に変える、というものです。
柏市は全会一致を採用しています。
議員間討議を促す仕掛けになるのでは?と思うからです。
                          

②委員会の委員にペットボトルの水を提供することをやめる。

環境問題の観点からも時代とずれているからです。
マイボトルは、所定の置き場を決めておき、休憩時間にその場所に行って飲む。

                            

他にもありそうですけど、とりあえずこんなところかな?
                                                 
   

さて、副議長となった織原議員は「多数決型の議会から、合意形成型の議会にしたい」と述べられました。
現議長の杉山議員は、昨年12月の議会で「ワンチームの松戸市議会へ」とおっしゃいました。でも現状は、まだそうなっていないように思うので、お二人の、
これからの議会運営に、大いに期待します🎵

2023年8月17日 (木)

国連人権理事会が指摘した数々の日本の人権意識の低さと不備の話

チラシにして配布するつもりで書き留めたものですが、だめだ、、、
その時間が取れないので、ブログにまとめることにしました。

前回の内容とかぶる部分がありますが、ご容赦ください。

                          

                            
国連人権理事会 来日調査の報道に関して 大竹まことゴールデンラジオ2023年8月8日(火)より書取り

深澤真紀さん(関西大学総合情報学部特任教授、コラムニスト)の解説

                                           

ジャニー性加害問題の陰で本質の指摘は報道されず

国連人権理事会が来日したニュースは、まるでジャニーズの性加害問題を指摘するために来日したかのような報道ばかりだったが、実はその問題はほんの一部だった。

国連からの指摘事項は多岐にわたる。ビジネスと人権の項目の中で、メディアとエンタメ業界、働く人の人権が守られていない問題にも触れていた。ジャニーズ性加害問題はそのほんの一部だった。

国連理事会が指摘した事項は、男女の賃金格差が縮まらないこと、非正規労働者に女性が多いこと、女性管理職が少ないこと、性的少数者への差別、パートナーシップや同性婚が解消されていないこと、障害者雇用の少なさと低賃金、先住民族や被差別部落に対する差別が解消されていないこと、労働組合を作ることへの困難さを解消できていないこと、福島原発事故被災者への補償が十分でないこと、PFAS問題の調査が不足していること、技能実習生/移民労働者/中国韓国労働者へのヘイトを解消できていないこと、メディアとエンタメ業界の労働環境のこと…実に多くの人権問題が取り上げられた。

                                         

性暴力やハラスメントを不問にしてきた日本文化は、社会に深く根付いた不公平なジェンダー規範や社会規範と結びついているからだ、とコメントしたが、ほとんど報道されていない。

                                      

一番重要な提言は「日本には独立した人権機関が存在していない」ということ。国連から度重なる指摘があったが、これまで日本は応じてこなかった。「国内人権機関がないことは日本の大きな穴である」と指摘。なぜ報じないか?日本の企業もメディアも、人権を重要視してこなかったということではないか。

                                          

日本が良くいう言い訳は「内政干渉だ」という言い方をするが、人権問題は内政干渉ではない。1993年世界人権会議で「全ての人権保護は国際社会の正当な事柄である」と明記されたからだ。

ジャニーズ問題の指摘に対しては「法的拘束力が無い」と松野官房長官…。

いいや、だから、人権は国際社会共通ですから!

                                                                                                                 

来年6月、国連人権理事会は各国の人権状況を発表する。日本が国内人権機関の設置を表明しないとG7議長国の日本としての立場がない。

報道が問題視していないことも問題なのだが、政府も、報道機関も、企業も、人権機関が無いことが問題であることを認識すべきだ。人権機関が無いからこそ、ジャニーズ性加害問題に代表されるような問題が起きているという、根元の問題なのである。

                               
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日本は人権後進国だ、とよく言われますが、本当にその通りなのですね。
また、国連からはこの他にも子どもや女性の権利についても再三にわたり勧告を出されていますが、はっきり言って日本政府はガン無視しています。
                         
                             

私たちは誰もが自分らしく生きられるよう「幸福追求権」が憲法13条で保障されています。

政府はそのために可能な限りの努力=政治をしなければならないのです。

…のはずなのですが。 

                            

                                

                           

2023年8月14日 (月)

女性の権利を国際基準に~つくろう!私たちの「包括的差別禁止法」〜

女性の権利を国際基準に

~つくろう!私たちの「包括的差別禁止法」

文京区シビックセンター

 

だいぶだいぶ遅い報告ですが、せっかくメモをしたので記しておきたいと思います。

                                     

7月25日は”女性の権利デー”だったのです。

”女性の権利デー”は、1985年に、女性差別撤廃条約(※)が日本に効力を発生した記念の日、なのだそうです。毎年この日に様々な講演会やシンポジウムが開かれているのですが、今回私は写真のようなシンポジウムに参加してきました。(※朝倉むつ子さんのコメントの下に参考資料を添付)

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内容がとっても充実していましたが、何と言っても会場が盛り上がっていました!

以下、メモです。                               

                       

<朝倉むつ子さん(早稲田大学名誉教授、女性差別撤廃条約実現アクション※共同代表)からのご挨拶>

 少数者への差別はたくさんあり、無くしていくべきだ。日本は差別を禁止する法制度が非常に弱い。この件で国連から何度も勧告を受けているが政府はなかなか動かない。ならば私たちが作って提案していこうではないか。

※女性差別撤廃条約実現アクション 

【動画】2分でわかる 女性差別撤廃条約「選択議定書」ってなに?

https://opcedawjapan.wordpress.com/whatisopcedaw/             

                              

林陽子さん(弁護士、元国連女性差別撤廃委員会CEDAW委員長)

 日本には、個人の差別を定めた法律は無い。封建社会においては、弱者に刃(やいば)が向くことが歴史的にも起きているので弱者の権利を高めておくことが必要かつ重要だ(国連機関のガイドブック参照。国内人権機関→裁判所→OPCEDAWという順序)。(注:日本には国内人権機関は存在しない)

 法務省HPに「パリ原則」が載っているのを見ると”かつては”やる気があったことが伺える…

 司法機関も社会構成と同じにすることは司法を近くすること、「私たちと同じだ」という意識づけをする力となるはずだ。が…選択的夫婦別姓制度に反対する人は裁判官ばかり。女性の中で裁判官出身者は1人もいない!

                         

小森恵さん(反差別国際運動 IMADR事務局長代行)

 差別は交差しており複合的である(複合差別の交差性)。人権差別撤廃条約は北京女性会議(1995年)で活発に議論された。2016年、障がい者差別法やヘイトスピーチ解消法が出来たが、啓発ベース。人口の半数である女性の声が反映されていないと思う。さらに、性的マイノリティ、人種など、様々な差別が複雑に存在している。

 安全な社会にするためには「人権の保障」が非常に重要。人権が保障されているからこそ、安全で生きやすい社会が存在できる。平等=差別のない社会、である。

Img6648                            

*クロストークタイム*

国連人権理事会でA評価の国は? 

 計画が悪ければ達成することはできない。日本の”女性活躍”は、経済、少子化対策がベースになっているが、これではいつになってもジェンダー視点は入らない。

 刑法の例 強姦罪は110年ぶりの改正となった(①強姦罪→強制性行罪等に変わり、被害者は女性に限られていたが性別は問われないこととなった。②懲役3年→5年へと厳罰化。③非親告罪化(被害者の申告がなくても起訴可)。④親などの監護者による子どもへの性虐待を処罰)…差別的な法律を変えていこう。

’94…女性の経済的地位は世界ランク14位だった!(そんな時代があったなんて!!)

アイスランド(ジェンダーギャップ指数14年連続1位の国)の駐日大使が「強固な法と政策が必須だ」と発言、その通りだ。入り口はジェンダー平等、出口は多様で包括的な社会である。

       

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3人の登壇者の皆さんが小気味よく問題点とあるべき姿をハキハキと発言され、何というか、めちゃ気持ちよかったんですよねー。国が「差別は許さない」という強い意志が必要なのに、、、入管法もLGBT理解増進法も、まるで差別を助長させるかのよう。こういう国は世界中から尊敬されないでしょうね。

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(議員仲間と)                                                       

                        

以下は大竹まことゴールデンラジオ2023年8月8日(火)より書取りしたもので、お話は関西大学総合情報学部特任教授でコラムニスト の深澤真紀さんです。

 

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 先日国連理事会が来日しましたが、国連理事会が指摘した事項はジャニー喜多川の性加害だけのために来たわけじゃなかったんです。男女の賃金格差が縮まらないこと、非正規労働者に女性が多いこと、女性管理職が少ないこと、性的少数者への差別、パートナーシップや同性婚が解消されていないこと、障害者雇用の少なさと低賃金、先住民族や被差別部落に対する差別が解消されていないこと、労働組合を作ることへの困難さを解消できていないこと、福島原発事故被災者への補償が十分でないこと、PFAS問題の調査が不足していること、技能実習生/移民労働者/中国韓国労働者へのヘイトを解消できていないこと、メディアとエンタメ業界の労働環境のこと…実に多くの人権問題が取り上げられたのです。

                                

国連人権理事会は「性暴力やハラスメントを不問にしてきた日本文化は、社会に深く根付いた不公平なジェンダー規範や社会規範と結びついているからだ」とコメントしたが、ほとんど報道されていません。

                                

中でも一番重要な提言は「日本には独立した人権機関が存在していない」ということでした。国連から度重なる指摘があったが、これまで日本は応じてきませんでした。「国内人権機関がないことは日本の大きな穴である」と指摘。なぜ報じないのでしょう。日本の企業もメディアも、人権を重要視してこなかったということではないでしょうか。

                           

日本が良くいう言い訳は「内政干渉だ」という言い方をするが、人権問題は内政干渉ではありません。1993年世界人権会議で「全ての人権保護は国際社会の正当な事柄である」と明記されたからです。

                              

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最近は、ほとんどのメディアが問題点を報じないので、私たちは本当の情報を手に入れることがとても難しいと思います。

あと30分くらいで8月15日、終戦記念日です。。。

戦争が終わった翌年の4月、初めて女性が選挙権を行使しました。その時の女性たちはさぞかし喜びに溢れていたことでしょうね。政治に口を出すことが許されなかった時代が長かったのですもの。

                                   

 

                                  

2023年8月11日 (金)

軍拡と『ゾンビ家制度』の罠

「軍拡と『ゾンビ家制度』の罠」と題したシンポジウムに参加してきました。

以下は簡単なメモです。

                    

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新しい戦前にさせないシンポ 第5回「軍拡と『ゾンビ家制度』の罠」

@文京区民センター2A 会議室

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《竹信三恵子さんの基調講演》

戦争、軍拡、実は外交問題だけではない。

家庭が「自己責任」となる←戦費のために、保育介護教育医療年金など切り詰めることになる。

女性に押し付けられる家事やケア、

男性には家族を養う責任が増大する。

非正規雇用の女性でさえ、28%稼いできた。

女性がもっと稼げれば、男性はもっと楽になったのに。

                                         

統一教会、日本会議は家父長制を復活させたい。性差別は軍事費捻出に必須の”お財布”である。

①夫セイフティネット論(妻が働かなくても夫が面倒を…)

②異次元の少子化対策(目を逸らす)

③選択的夫婦別姓反対、LGBTQ差別維持など性による役割の固定化

④バケツの穴あけ←北欧型社会保障への期待感を軍事費増税が破壊=穴

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《シンポジウム》

⚫︎杉原浩司さん(武器取引反対ネットワーク代表)

 異常な軍事費伸び率26%(アメリカ10%、中国7%) 1兆4,000億円。安倍さんの爆買い7,000億円の2倍にもなった。

殺傷武器の開発(イタリア+イギリス)、輸出が進められている。国会で全く議論もない中である。国会議員は国会で、市民は政党に強く働きかけていく必要あり。

                                  

⚫︎雨宮処凛(作家、活動家)「人の命を財源で語るな」

   生活保護の引き下げが10年続いている。度重なる物価高騰のもと、訴訟が起きた。

コロナ禍の中、貧困に陥った人が増大した。

毎日SOSの電話が止まらず増加を実感する。相談してくるうち6割が10〜30代の若者である。

15年前の派遣村の時はそれが60代だった。

携帯無しが4割、そうなると仕事すら探せなくなる。

前は女性1%→今は5%にも。

炊き出し(弁当配布)に、コロナ前には見られなかった親子連れや若い夫婦が並ぶように。

コロナ感染=自宅・住所・保険証無い人の対応は全く無いまま5類になった。

優生思想と貧困問題が絡み合っている。

                                  

⚫︎杉浦ひとみ(弁護士)

 法制度を支える意識、法制度が醸成する意識

法律は、それが無い中では成り立たない。

制定後初(100年)の刑法改正=強姦罪

逆に制度が意識を作る、洗脳する。

「家制度」は一つの固有名詞

選択的夫婦別姓で崩せないのは"姓"であり、ゾンビ家制度の象徴。

法律を変えるための働きかけは重要。法が変われば意識が変わるからだ。

                                

⚫︎古今亭菊千代(落語家)

 女性落語家は50人以上に増えた。

女性の噺家を増やすことに反対したのは噺家の女将だった。

女が女自身の壁を剥がしていかなきゃならない。

女性たちが工夫しながら古典落語にも取り組んでいる。

落語は平和じゃないとできない。が、戦中には国策落語(新作落語)が作られた…

「産めよ育てよ国のため」(厚労省の結婚10訓=ナチス配偶者選択10ヶ条からヒント)

                      
11月6日芸人九条の会ライブやります👍

                               

《クロストーク》

コロナ禍のエッセンシャルワーカーの困難さ、改善はされたのか。

→待遇改善された話は全く聞いていない。

例えば風俗業 客の減少により仕事無くなり寮を追い出された例などキリなくある

ニュージーランドは時給2,200円だそうだが、日本は…

→会計年度任用職員は1年契約の合法化

 3月が近づくと首を切られるかもしれない不安で体調を崩す話も聞く。

→(福島)非正規雇用議員連盟などで取り上げていきたい。ガイドライン作ったけど役に立っていない。

                             

国会議員は本気で国を考えているのか。

→戦争経験者の自民党議員が減り、立憲民主党の立ち上げ当初の輝きは薄れてしまった。市民からもっと立憲民主党に叱咤激励していこう。力のある人材を政治に送り込んでいかなければならない。

                              

国会に女性が10%しかいない

→制度として女性議員を増やす方向に変えていくべきだ。

→様々な困難さを抱えている人は選挙に行かない人が多いが、その人たちを日常を支えるネットワークが無さすぎるという問題。  

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家制度、家父長制の復活と言っても、モデル的な「夫婦+子ども」の世帯はすでに全体の35%ほどではなかったか?もはや日本に家制度だなんて、、あり得ないでしょうに。

どこまでも頭が古風な人たちがいて、現実が見えてなくて、それが政治の中枢にいて、この国を動かしているってことですよね。。。

                                           

みんなが選挙で選ばないと、あるいは選挙に行かず選ばなかったら、

酷い政治が進んで、気がついたら「こんなはずでは…」

ということに…なるかもしれないってことですよね。

                        
                    
                                         

2023年8月 9日 (水)

福田村事件〜今年は関東大震災から100年に当たります〜

今年は関東大震災から100年だそうです。

以下は政府の防災情報のページ ↓↓↓

https://www.bousai.go.jp/kantou100/

地震の範囲は阪神淡路大震災の10倍もあったのですね…

発生時間が11時58分、お昼ご飯の支度をしていたことが災いし、人口の密集する東京は火の海となってしまった。亡くなった10万5,000人のうち9割95,000人近くが焼死したそうです。

子どもの頃、ご近所に住んでいた奥さんが当時のことを話してくれたことを覚えています。

「テーブルの下に潜ったって、テーブルと一緒にピョンピョン跳ねちゃうのよ」

そんなことを言っていました。そう言えばあの奥さんの出身はどこだったのかしら…

                                                                            

そして、もう一つ忘れてはいけないのが朝鮮人虐殺の問題だと思います。

私は、少し前に見た映画の予告編で「福田村事件」という映画を知りました。

香川県から来ていた行商人の一行15人を「朝鮮人だ」と思い込んだ自警団によって9人が惨殺された事件で、その実話に基づく映画であることを。

                        

そんな折、議員仲間の関根ジローさんから、福田村事件の現地を見学する学習会にお誘いいただき、参加してきました。

以下は簡単なメモです。

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福田村事件 学習会と現場訪問 2023.8.3

お話:福田村事件追悼慰霊碑保存会の皆さん

                            

事件発生は1923年9月6日、関東大震災から6日目のことだった。

香川県の行商人一行が、野田市福田村(当時)の神社の境内で昼休憩をしていた。

                 

神社の下が川になっていて、彼らは船頭に「向こう岸に運んでほしい」と交渉に行った。

方言が聞き慣れず「へんな奴らがいる」と船頭は警戒した。

行商人の一行は君が代、いろはにほへとは言えるようだった。

                          

船頭により”半鐘”が鳴らされた。

これが引き金になり、隣の田中村(現在の柏市)自警団も駆けつけ、警官が「日本人だ、確認するから待て」と言っても収まらず「やっちまえ!」…群集心理に任せて自警団が殺害。

15人中9名が亡くなった。

遺体は川に流されたと言われ、遺骨は無い。

                               

これまで被害者に対する公式な謝罪、誠意の表明等が無かった。

野田市議会で議会質問があり、市長が正式に詫び、ニュースに取り上げられた。

                                     

「日本人と間違えて殺害した」は、ただの言い訳である。

逆に朝鮮人なら殺害して良いのか、ということ。

                            

この問題の本質は「複合差別(※)」である。

また、現代にも十分に起こりうる問題だ。

※下の方に読み進めると映画についてのところで複合差別についてメモしてあります                                      

 

団長夫婦、4歳6歳の男の子、など、子どもでさえ容赦なく殺された。

生き残った少年を自宅に泊めた刑事のことが記事に ↓↓↓

https://www.chibanippo.co.jp/news/national/1080497

 

”臣民意識”が出来たのは明治維新以降、

部落差別は江戸時代にはそこまででもなく、差別が酷くなったのは明治に入ってからだ。

明治維新を見直さなければならないだろう。

                          

福田村事件は過去のことではない。

                           

《参加者からの質問》

①野田市内の学校で教えているか

→松戸市でも野田市でも教育現場では教えていない

                                  

②加害者の認識に”部落出身者”はあったのか

→部落出身者だということは事件の相当後で分かったこと。

ただ、前提として行商人や朝鮮人など、よそ者に対する排除意識は強かっただろう。                    

                           

③朝鮮人と日本人虐殺の刑に差はあったのか

→はっきりは言えないが、差はあったのではないか。

                            

④自警団の力はそんなに強いのか(権限)

→権限でこうなったのではなく、偶発的に起こってしまったと考えている。

                                  

⑤裁判での謝罪の言葉は無かった。国も県も隠蔽した?

→部落出身者だから、という差別意識が働いている可能性はある。

                                   

⑥不定行商人、朝鮮人等に注意を呼びかけるポスターについて

→「自警団を作れ」の呼びかけは国からの司令。震災の混乱と恐怖の中で群集心理が醸成された。

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当時、警察から「用心に被害なし」というポスターが配布されていたそうです(関東大震災よりも前のことだと思われます)。もともと、よそ者や行商人等に対する警戒心や差別的な感情が醸成されていたのではないでしょうか。

                               

⑦映画について

→史実とは違う、不満を感じる。

大きな社会不安、差別、排外主義、が前提となって当時自警団が作られ、背景には複合差別( ※ 部落、民族、職業、よそものに対する複数の差別)があることを忘れてはならない。

                                   

⑧原作となった書籍について

→捉え方は様々だが、中には差別的な言葉があり、指摘したい箇所がある。

大枠論だけでいくと、個人の、個人枠論が抜け落ちてしまう。

                      

座学を終えて、追悼慰霊碑まで移動しました。

行商人の一行が休んでいた神社は、今も当時のまま残っていました。

鳥居の手前に針金で体を縛り付けられていた6人は命を繋ぐことができたそうです。

亡くなった方の中には妊婦さんもいらしたとのことでした。

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参加した議員で、卒塔婆を立て、お花とお線香を手向けました。

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会の代表をされている市川さんが、体調を崩されてお会いできなかったのはとても残念でした。

いただいた資料は、とても細やかな気遣いがされており「どんな差別も許さない」という想いが

伝わってきて、ご本人がどんな方かお会いしてみたいなと思ったのです。

                               

最後の映画や書籍の評価のところ、会の皆さんは不満げでした。

史実を正確に伝えてほしいという思いが強いからなのでしょう。

映画や書籍には別の役割もあるので、私は一定の理解をしますが、難しい問題ですね…   

                           

また、当時加害者となった人たちのご親戚などが現地にお住まいの可能性もあり、

その人たちの人権も守りながら加害の歴史を伝えていくのはとても神経を使うし、

大変なことだろうと思いました。

                          

それでも、私たちは自分たちのために、なぜこの事件が起きてしまったのか学び続ける必要があるでしょう。                           

9月にはどうしてもこの映画は見なければと思います。                                              

                                                         
福田村事件 9月1日公開
https://www.fukudamura1923.jp/

                    

私からは、この映画もすごくオススメです。

金子文子と朴烈(パクヨル)

http://www.fumiko-yeol.com/

                                   

2011年の東日本大震災の時、Twitterで「朝鮮人が井戸に毒を撒いている」という投稿を見ました。

え??一体今何世紀よ! と、とても驚きました。差別意識はいつの時代にもあるし、誰もが持っている感情なのでしょう。

                                               

先日、国連理事会が来日して、日本国内に人権機関が存在していないことを指摘しました。

日本の人権意識は、国を挙げて低い状態です。

高いと言われている国でさえ生活レベルでは差別があるのですから、

国が何もしていないこの日本は…推して知るべしです。                       

                                   

関東大震災朝鮮人・中国人虐殺100年チラシを共有します。Img_6756

Img_6757

chrome-extension://efaidnbmnnnibpcajpcglclefindmkaj/http://www.maroon.dti.ne.jp/rekikakyo/Great%20Kanto%20Earthquake20230831.pdf


8月31日(木)、9月2日(土)、3日(日)とさまざまな式典や集会があるそうです。

                                 

                                   

                                




                                

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