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2017年7月23日 (日)

平成29年6月議会の一般質問より

 6月の一般質問で、初めて「不登校」の問題を質問しました。

 私の息子が2年半中学校に行けなかった経験があり、当事者として発言することに意味があるだろうと思いました。なかなか世間にわかってもらえない不登校。うちの場合の例を話しました。説明が長すぎて上手くいきませんでしたが、少しは伝わったでしょうか…。

それにしても、文章にすると長〜っ!

 

 

<校現場における子どもの教育環境・生活環境について>

 

 平成27年度、文部科学省の問題行動調査によると、不登校の


児童・生徒は全国で12万人とされています。


 松戸市の不登校の児童・生徒は、昨年は小学生98人、中学生


312人、合計で410人です。小学生と中学生を比較すると、圧


倒的に中学生が多いのが徴です。計算上では、中学校の各学


年に5人ずついる計算になります。


 統計を取り始めた昭和50年は、小学校で12人、中学校で23


人が報告されいますが、その後10人、20人と年々増え続け


てきました。その頃は「登拒否症」と呼ばれていました。


 昭和4555年頃は、オイルショックがあった時期ですが、


「新幹線教育」という名がつくほどの詰め込み教育になり、


子どもは荒れ、校内暴力が話題となりました。財界がエリー


トの育成を提唱し、進学率はどんどん上がり、日本中が教育


加熱化していきました。同時に「落ちこぼれ」という言葉


流行語に、この頃から全国で登校拒否は増え続け、社会問題


化してきた歴史があります。名称が不登校となったのは平成


9年頃です。


 文科省は、昨年9月「不登校児童生徒への支援のあり方に


ついて」を通知し、その中で「不登校は、取り巻く環境によ


っては誰にでも起こりうるので、問題行動と捉えてはならな


い」としています。その一方で、教育機会確保法が成立しま


した。しかし、なぜ今、様々な現象が子ども達に起こってい


るのか、その社会的背景や学校のシステムなどの検証かなさ


れずに教育確保を保証していこうとすることに私は疑問を感


じています。不登校の児童・生徒を縛るものになりはしない


でしょうか。


さて、ここからは少し長くなりますが、私の体験から不登校に


ついてお話ししたいと思います。私の息子は、中学1年生の2


学期の10月頃から登校できなくなり、そのまま中学3年生が終


わるまで不登校でした。


2014年、息子が中1の2学期の始業式、ひどい咳と熱が出て


学校を休みました。その後もなかなかスッキリせず、本人が度々


「熱っぽくて調子が悪い」と訴えます。首を触ると確かに微熱が


あるのです。地元の病院に行って風邪薬を飲んでも全然効きません。


3・11で被ばくもしているので、まさか悪い病気ではないかと、


紹介状をもらい、松戸市立病院で検査を受けさせました。すると


異常は全く無く、私はその時初めて、原因が心だったことに気付


きました。中学校のカウンセリングも2~3回受けました。行け


そうな気がして準備した月曜日の朝、2階に荷物を取りに行った


きり降りてこないので見にいくと、息子はカバンの前に正座して


全く動けなくなっていました。


 頭では「学校に行きたい」「学校に行かなければならない」と


思っているのに、体が全く言うことを聞いてくれない。要は、頭


と体の乖離が起こり、それが身体的な症状として現れます。うちの


場合は熱や頭痛・腹痛でしたが、抱えている事情によっては、母親


に暴言を吐いたり、暴力的になったり、物を壊したり、逆に部屋に


引きこもってしまう場合もあるそうです。それだけ受けた傷が深い


と理解すべきだと思います。


 友達はみんな頑張って学校に行っているのに、自分は頑張れな


い。


そんな自分を責め、自分はダメな人間だと思い込み、自己否定感が


非常に強くなります。ダメな自分を誰にも見られたくない。知られ


たくない。だから外には出ないか、出ても暗くなってからです。


そして、頑張れない自分を、お母さんはどう思うだろうか、友達は


自分を見捨てるかもしれない、という不安に苛まれます。息子は幸


いにも優しい友達に恵まれ、時々励ましてくれていました。しかし


結局学校に行くことは出来ませんでした。


 日中はだいたいゲームをして時間をつぶしていました。


 ゲーム依存や昼夜逆転を悪くいう人がいますが、ゲームに夢中


なるのも理由があります。たった独りで長い時間を潰すのはと


ても辛く、ゲームをして気を紛らわすしか無いのです。うちで何


をしているのか?と担任にも周囲にも聞かれ、ありのまま答えると、


大抵は呆れた顔をされましたが、苦しい事情は、なかなか伝わりま


せん。


それに、本人も楽しそうにゲームをしているため、心の内側が周囲


には分からず、家族の中でも批判が出たこともありました。


 息子については、「わがままなんじゃないか」「ただ行きたくな


くて甘えているだけでは」「甘やかしすぎでは」「勉強がついてい


けなかったのでは」「お母さんが選挙に出たのが恥ずかしかったの


では」「お母さんが忙しすぎて寂しかったのでは」「実はいじめに


遭っていたのでは」…などなど、周囲から色々と言われました。ま


あ、なぜか母親が悪く言われることが多いんですが、本人に聞いて


もそれらに心当たりは無いようでした。


 息子は、どちらかというと勉強が出来る方だったと思います。


格はかなり真面目で、中間テストは2週間前からせっせと勉強


し、一夜漬けしかしたことがない私の息子とは思えないほどでし


た。今思えば、ちょっと頑張りすぎた面もあったかもしれないな…


と思います。


 ところで、当時の教頭先生が「訪問相談担当教員」を紹介して


れました。千葉県独自の事業で、スクールソーシャルワーカー


とは違います。各家庭を訪問し、一緒に1時間ほど過ごします。


我が家の場合は、理科の実験をしたり、トランプゲームをして過


ごしました。


親や担任以外の第3者の大人とのコミュニケーションを続けられ


ことは、のちに非常に大きな影響を与えたと感じています。高


校受験の願書をどうするかの時、「受けてみる」と言えたのは、


先生のおかげだったと思います。その時の息子の表情は、大変


らぎ、安堵感に溢れていました。自らが「自己決定」することが、


こんな大きな力になるのだ、ということも、改めて教えられま


した。


 私は、息子には学校に行けと一度も言いませんでした。それは、


彼のエネルギーが殆ど無くなっているのがわかったからで、これ


多分、時間をかけなければダメだろう…と腹を括ったからです。


 そして、私から息子に言っていたことが2つあります。


 1つは「あなたがどんな状態になったとしても、あなたがあな


自身であることは何も変わらないよ。」ということ。もう1つ


「世界中の全員があなたを批判したとしても、私だけはあなた


味方だよ。」ということです。


母親の言葉次第で、おそらく子どもの不安は相当軽減されます。


ですから、母親のサポートをしていくことも同時に必要だと思い


ます。


 そこで


(1)不登校の児童・生徒の実態と家族を含めた対応についての


ア、どのようにアプローチしていますか。不登校初期の段階で、


徒と親に対して学校としてはどのようにアプローチし、アドバ


イスなどを行なっていますか?


教室や学校に足が向かない児童生徒に対しては、面談や家庭訪


問、スクールカウンセラーとの連携を通して、校内に設置されて


いる適応指導教室や松戸市適応指導教室「ふれあい教室」につな


げ、学校学級復帰に取り組んでいます。更に家から出られない児


童生徒に対しては、県の訪問相談員や本市の「ほっとステーショ


ン」にいる松戸市版訪問相談員によるアウトリーチ型のアプロー


チも行っております。

 

イ、接し方について、教員に対する指導はどうなっていますか?


生徒が“人格を持った一人の人間”であるという認識はありますか?


不登校対策研修会や人権研修会、教育相談研修会を開催し、


事例検討会や情報交換を通して、教員の児童生徒一人ひとりを


大切にした教育相談力の向上を図っております。また、児童生


徒への指導や接し方の参考となるよう全教員向けの不登校支援


の情報誌を定期的に発行しております。


このような取り組みを通して、児童生徒が人格を持った一人の


人間であるという認識のもと、指導する体制作りを行っており


ます。

 

ウ、文科省の問題行動調査が平成2810月に発表されています


が、原因別の統計をどう捉えていますか?


国の平成27年度「問題行動調査」の結果から見える松戸市の


不登校の傾向といたしましては、人間関係や本人の不安感に起因


するものが多く、中学生の不登校生徒はやや減少しているものの、


小学生の不登校児童が増えつつあり、不登校の低年齢化が見られ


ます。また、病気を理由とした長期欠席が増えてきていることも


近年の特徴でございます。

 

エ、不登校の生徒数によって、教員の負担にも差があるのではな


 いですか?


各学校の不登校児童生徒数は年度や学年によって差がありま


す。


その時の状況に応じて、教育委員会としては不登校対策指導の


実のために、学校訪問を行っておりまず。また、県から不登


校対策推進校として指定された学校には、教員が1名配置され


るなど、学校の負担軽減対策を講じております。

 

 

オ、スクールソーシャルワーカー(SSW)・訪問相談員を設置


背景と、それらに期待するものとは何でしょうか。


不登校のみならず多くの問題行動の背景には、児童生徒が抱


ている生活環境、心の問題などが複雑に絡み合っており、学


校だけでの取り組みでは解決が困難なケースが多くなっており


ます。そこで、問題を抱えた児童生徒に対して、児童生徒が置


かれた環境に働きかけたり、関係機関とのネットワークを活用


したりしながら課題解決をる「スクール・ソーシャル・ワー


カー」を試験的ではありますが、今年度、本市中学校1校に固


定配置いたしました。 


これにより、本人及び家族に対する支援や社会的な関係機関と


連携がスムーズになり、児童生徒一人ひとりの生活の質を向


上させ、家庭環境や教育現場の安心感や安全性の向上が図られ


ることを期待しております。


実際、ソーシャルワーカーが配置されたことで、「学校職員と


連携がとりやすく、情報共有しやすい環境になった」「気に


なる児童生徒に対して、迅速な対応が可能になった」など、既


に、その効果の一部が報告されております。


また、訪問相談員には、家庭への直接的な働きかけにより低年


化した諸課題への対応、保護者の困り感に寄り添った迅速な


支援ができると考えております。

 

今後も、一層充実した不登校児童生徒やそのご家族に対する支


を実施するため、具体的な指導や家庭への働きかけ等を行う


とともに、学校が地域や関係機関と効果的に連携を図るための


体制作りにも取り組んでまいりたいと考えております。



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