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2019年5月 1日 (水)

2019年度予算に対する怒りの討論

この予算に会派として賛成したことは、正直、眠れないほど悔しかったのでした。

でも結果的に賛成してしまったことを今更足掻(あが)こうが、どうすることもできません。

「一部に反対だから全体に反対するのはおかしい」という意見。

「一部に反対だからこそ全体には賛成できない」とする意見。

私が議会にいる意味とは?政策実行フォーラムが議会で果たすべき役割とは?

まだまだ議論が必要です。

 

動画はこちら↓
http://smart.discussvision.net/smart/tenant/matsudo/WebView/list.html

 

討論全文はこちら↓

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みなさまこんにちは、政策実行フォーラムの増田薫です。

 

議案第51号平成31年度松戸市一般会計予算、議案第52号平成31年度松戸市国民健康保険特別会計予算から、議案第58号平成31年度松戸市水道事業会計予算、議案第60号平成31年度松戸市下水道事業会計予算については賛成、議案第59号平成31年度松戸市病院事業会計予算については反対、の立場で、会派を代表して討論いたします。

 

平成31年度松戸市一般会計予算について。

 平成31年度一般会計予算は、前年度比約84億1千万円、約5.4%増、過去最大の予算額となりました。住宅の着工件数の増加に伴い固定資産税は約1.2%増、市民税は約2.3%増ですが、内訳をみると法人税の方は0.9%のマイナスで、昨年4月の法人税改定が影響していると思われます。

 今回の予算審査にあたり、この数年、次々と大型事業が打ち出されてきた大型事業について、本市がどのように考えているか、に注目し、審査に臨みました。

 松戸駅周辺まちづくり基本構想の新拠点ゾーンや矢切の観光拠点、千駄堀新駅構想に加えて、新松戸東側地区都市区画整理事業。これまでに幾度となく「優先順位はどうなってるのか」という問いが、議会から投げられてきたにも関わらず、本郷谷市長は示そうとしてきませんでした。しかし今回、議会から再三要求されたことから、ようやく、施政方針に対する代表質問の”後”になって、今後の大型事業の概算がようやく示されました。しかし、この振る舞いは、議会を軽視している、と言わざるを得ず、非常に遺憾です。

 説明資料によると、それらの起債予定額は、新拠点ゾーン266.1億円、新松戸東側地区区画整理事業31.1億円、クリーンセンターの清掃施設整備事業債が128.9億円、本市の借金はきっちり予定通りでも、合計426.1億円になります。このうち一つでも予定が狂った場合、その他の事業に影響しかねません。もしそうなった場合、その責任を一体誰が取れると言うのでしょうか。市長が、その点をどう考えているのか、全く分かりませんでした。

 予算審査特別委員会の初日、市長は大型事業の優先順位について、3つの事業、すなわち「新拠点ゾーンのうち市庁舎移転」「クリーンセンター」「新松戸東側地区の区画整理事業」にまずは取り組んでいく、とおっしゃいました。高度成長期に急激に発展した本市は、街全体が古くなり、開発するには狙い目でもあるのでしょう。新拠点ゾーンと新松戸東側地区区画整理事業に象徴されているように、本市は都市間競争に乗り出したのだと受け止めています。しかし、日本の人口はすでに減少に転じており、生産年齢は2050年までに3,500万人減少します。それなのに、政治が行われるスパンが、とても短くなっていることを大いに危惧します。本市のこれら大型事業が、長期的に見て本当に持続可能なのか、そのような視点で慎重に審議したのか疑問が残ります。本郷谷市長は、これら大型事業が竣工するまで市長として松戸市の行く末を見守ることができるのですか?果たしてその責任を取ることができるのでしょうか。経済が縮小していく可能性を視野に入れながら、様々な視点から、慎重に検討すべきだ、と私たちは考えます。

 

 一方、公共施設再編課の存在意義は何でしょうか。

 「松戸市公共施設再編整備基本計画(案)」の”目的”によれば、公共施設等総合管理計画における将来更新費の試算では、公共施設の改修・建て替えに必要な財源が不足する見通しであることから、公共施設の再編整備の推進により総量の最適化や公共施設の適正配置を図るとともに、将来的な財政負担の縮減と平準化を図ることとしています」とあります。

 将来的な税制負担の縮減と平準化を図るために公共施設を再編する、と言いながら、一方では次々と大型事業を打ち出していることの、一体、どこに整合性があるのか理解できません。

 平成30年度版「財政のあらまし」には以下のように書かれています。

 「松戸市を取り巻く財政環境は今後、厳しさを増すことが予想されます。当市が健全財政を維持しつつ新たな市民ニーズに応えていくためには、限られた財源を有効に活用し、施策の選択と集中を適切に実施していくことが一層求められます」「今後、まちを再生し、賑わいのあるまちづくりを進めていく中で、投資的経費の増加が見込まれますが、長期的な視点での財政負担も考慮しつつ、最も経済的・効率的な整備手法を用いるなど、適時・適切に対応していく必要があります」。

 本当にそのようになっているのですか?何かを選択したら、または大きく投資するなら、何かを削る、減らす努力をすべきではないでしょうか。

 

 さらに、一般会計予算で気付いた点を少し加えますと、総務費の文化の香りのする街構築事業のドイツ管弦楽団の費用800万円は非常に違和感がありました。中学生とのコラボ自体はとても良い発想だと思いますが、商店街や市民団体の継続的なまちづくりイベントへの予算に比べて、一回のみのイベントに多額の予算が付けられているのはいかにもバランスが悪いですし、中学生と関わりを持たせるというのであれば、教育予算ともすり合わせが必要だったと思います。また、事業の性格から考えても、どうしてクラシック音楽なのか?なぜ「この」管弦楽団だったのか?その根拠は非常に曖昧だと感じました。さらに、予算審査が通る前にポスターが貼ってあったのを見た人もいて、非常に軽率な行為である、と強く抗議します。それから、予算審査のうち2日間も市長が不在だったことも、遺憾です。

 本市は、シティプロモーションのために、質はさておき、特に子育て政策を大きく打ち出し、駅前の開発に大きな予算が投じられる様(さま)を見ると、市民生活が良くなっているような実感が得られない中、本来の政治の役割とは一体何なのかと、様々な角度から考えさせられた予算審査でした。

 

 私たち政策実行フォーラムとしては、平成31年度一般会計予算に対し、新松戸東側地区区画整理事業に関係する予算、千駄堀新駅に関する調査費、水陸両用バスの実証実験の予算を削除する修正案を提出しましたが、残念ながら否決されました。それで、修正した部分を含めた原案に賛成するか否かを決めなくてはならなくなり、会派内でギリギリまで話し合った結果、大型事業以外の各予算の中には、我々会派からの提案・要望に沿っての予算も含まれており、そうした、予算全体のバランスを考え、大変に忸怩(じくじ)たる思いではありますが、賛成することとします。しかし、決して手放しで賛成するものではない、と言うことを強く申し述べておきます。

 

 その他の特別会計、事業会計については、概ね目的に沿っていると判断し、賛成します。

 

 最後に、その議案第59号病院事業予算ですが、反対討論をさせていただきます。

 反対理由の一つ目として、特殊病棟を中心とした36床が開設されないことを挙げたいと思います。NICUなどの特殊病棟が未開設なことについて、医師を中心に人材の確保ができないことを理由に挙げられていました。しかし、なぜか先の議会ではわずか17床開設に必要な職員定数の改訂しか提案がありませんでした。

 現在行われている審議会からも、「まずは600床開設に必要な定数としておくべきだ。そうでないと採れるものも採れないではないか。」との指摘を、再三受けていたのにもかかわらず、しかも病院側は「患者の需要はある」と答えておきながら、です。これでは鼻から特殊病棟を開設する気がないと見られてしまうのではないでしょうか?

 公立の市立病院は3次救急をはじめとする政策医療を行うことが使命であることは明白です。しかし、重篤患者用の特殊病棟を開設しないということはそうした使命を自ら放棄しているのでは?とも考えます。何のために、毎年、多額な繰入金の投入をしているのでしょうか?承服しかねます。

 二つ目の反対理由は、議会から付議された付帯決議が守れないことを挙げたいと思います。

 付帯決議では開院3年目には「600床開設、90%稼働を守ること」としていましたが、これが守れないことが明白となりました。先ほど申し上げたように600床開設に必要な職員定数としていないので、600床開設は、当たり前ですが、できません!本当に600床開設をする気があるのでしょうか?

 約290億円という巨額の費用で建てられた600床の病院。少なくとも36床分の費用は無駄になっています。一体、だれが責任を取るのでしょうか?

 こうした議会、そして審議会からの指摘も無視するかのような病院の姿勢は非常に問題だと指摘します。このような姿勢を変えていただくためにも、今回提案の予算には、議会として反対すべきだということを皆様に申し上げまして、反対討論とさせていただきます。

 

 以上で、会派を代表しての、平成31年度予算についての討論を終わります。ご清聴ありがとうございました。(拍手)

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