公共施設再編検討特別員会、38億円を上限に「市役所用地」の購入が可決されました(増田は反対)
不正確な部分を指摘され修正しました(2022.9.10)
確かに、本会議終了までは確定していませんね。
ご指摘いただきありがとうございました!
…………………………………………
指摘を受けて加筆修正しました(2022.9.9)。
印象操作だと指摘されましたが、恣意的に
書いていません。だから、ブログの途中に
「メモを頼りに書き出しました。不正確な部分は
ご容赦ください。」と但し書きをしています。
修正後も主旨に変化はそんなに無いように思いますが、
発言内容を正確に教えてくれたので助かりました。
しっかり読んでくださっているんですね✨
こういうことが無いようにするためにも、
音声配信とか、すぐに確認できるツールが
あった方がいいよねー、と改めて思いました。
…………………………………………………………………………………………
(すみません、めっちゃ長〜くなっちゃいました)
9月8日、公共施設再編検討特別員会が開催されました。
旧法務局跡地を「市役所用地」として”上限38億円”で
取得することを「許可する」ことを
議会が可決、承認しました。
委員会において賛成多数で可決すべきものとされました。
(28日の最終日の本会議の採決が議会の意思になります。
まあ、委員会の賛否が最終日にひっくり返ることは
ほとんど考えられませんので、うっかり議会が可決、承認と
書いてしまいました。でも確かに正確ではないですよね。
次回から気をつけますね。)
この議案は「土地だけを購入するものだ」と賛成した
議員もいますが、私は「市役所用地」と書いてある以上、
一体のものだと受け止め、それ以上に手続き上に問題が
あると考え、賛成しませんでした。
これはもう、見解の相違としか言いようがありません。
①金額と用途の問題
この3月議会では同敷地を27億円で
「まちづくり用地」として取得したい、
としていたものが、
正式に鑑定したら11億円も高かったんです、
しかも用途を決めないと国が売ってくれないんです、
という補正予算。
額の大きさもですが、提案の仕方も全く納得できないものでした。
2022年3月議会では 27億円 まちづくり用地
2022年9月議会では 38億円 市役所用地
市役所用地って、
「市役所用の土地という意味でしょう?」
って誰もが思うんじゃないですか?
この3月議会の時は
「まちづくり用地として市役所用地と限定しない
のであれば土地を買うことには賛成する」
と判断した議員も多かったはずです。
だって、市役所を現地で建て替えるべきか、
移転して建てるべきか、
議会内で議論があったからです。
議案の話に戻りますね。
反対したのは、
立憲民主党 二階堂議員、
日本共産党 ミール議員
そして私の3人。
(委員会員は全部で10人。委員長以外が賛否をジャッジする)
前提がわからないと理解できないと思うので、
これまでの流れを書いておきますね
(だいぶ長くなってしまいますが)。
②これまでの経緯
阪神淡路大震災後、全国の公共施設の耐震診断が
行われました。
松戸市は、市庁舎の4つの建物(本館、新館、別館、議会棟)のうち、
本館と新館は耐震性が非常に低いことが判明。
①市は山下設計という大手建設会社に建て替えの検討を依頼。
現地建て替え案3案を提案、16ページにあるように
「b案を方策案として採用し…」と現地建て替え案があります。
また、床面積はどれくらい必要なのかを検討するため、
②新庁舎必要面積算定業務委託(令和2年 イトーキ 委託料1,600万円
)をしました。
37〜38ページに、現市庁舎の課題と新市庁舎の面積の考え方がまとめられています。
https://www.city.matsudo.chiba.jp/shisei/siyuzaisan/hitsuyoumenseki.files/hitsuyoumenseki.pdf
52,760㎡〜43,289㎡必要であろう、という結論になっていますが、
実はこの業務委託、市は長いこと
議員に公表しませんでした。なぜか??
必要床面積が大きいので
「なんだよ新拠点ゾーンに行けないじゃないか」と
思ったからじゃないかな??と私は思っています(勘ぐり)。
予算を承認して業務委託したのにおかしいだろ〜と
議員が騒ぎ立てて、やっとのこと見せてくれました。
しかし、山下設計の現地建て替え検討案に、市はまるで
無かったかのように全く触れなくなり、、、
やがて、市が提案する大型事業が次々と持ち上がり、
議会は「優先順位をつけろ」と文句を言いました。
(これはグッジョブでしょ?)
2019年3月議会の予算審査特別委員会の冒頭、市長は
以下のように述べています。
「平成31年度予算の審議に際しまして、一言申し上げます。
新年度予算には、松戸市総合戦略の基本目標の一つであります
「まちが再生し、賑わいのあるまちづくり」を進めるため、
新拠点ゾーン整備を始め大型事業にかかわる調査委託費等を
計上したところでございます。
松戸市の現状から見まして、市役所庁舎の移転建て替え、
新松戸東側地区の土地区画整理事業、この二つの事業に
まずは最優先で取り組みたいと考えております。
また、市民生活への影響を考えますと、ごみ処理施設に
ついても着実に進める必要があると考えております。
その他の大型事業につきましては、これまで実施してきた
基礎調査や新年度実施予定の調査委託等の結果を見定める
とともに、財政状況なども見ながら慎重に判断していきたい
と思います。いずれにいたしましても、議会に情報を提供し、
御意見を伺いながら対応していきたいと考えておりますので、
御理解いただきたいと思います。よろしくお願いします。」
この時「市庁舎の移転建て替え」と言っていたんだなー…
その後、市は「市役所の建て替えは新拠点ゾーンが最適」
という説明をしました。
さらに、2021年2月、市長が突然
「広域化検討のため、焼却炉建設を5年延期する」
と発表。議会が騒然となりました。
松戸市は2ヶ所の焼却炉を稼働させていましたが、
高柳クリーンセンターを2020年3月で廃止、令和11年度末に
新しいクリーンセンターを完成させる予定でした。
(新焼却炉の開設と同時に和名ヶ谷クリーンセンターを閉鎖する)
しかもこの全体説明会の議事録はありません。
議員からは「市長は何をそんなに急いでいるのか」
などと質問が飛びました。
「ゴミ処理の広域化」の検討について、
千葉県の資料(当時は「案」となっていた)を持ち出し、
https://www.pref.chiba.lg.jp/shigen/keikaku/kankyouseikatsu/documents/keikaku.pdf
松戸市も検討エリアに入っている!と説明しました。
もちろん、広域化を検討するのは国に対する補助金申請の
条件ですが、東葛地域エリアは千葉県でも人口が多い地域で、
松戸市のような人口50万人の自治体が広域化と言っても
実際かなり非現実的ですし、松戸市はすでに新しい焼却炉建設
に向けて計画を進めていました。
千葉県にも国にもその点を確認しましたが、
「自治体の要望があれば補助金は出します」
という答えでした。
会派の仲間の議員や一部保守系の議員も
「新拠点ゾーンの開発や市役所の移転を先にやりたいから、
焼却炉の建設を後回しにしたいのではないか」
と疑いました。
そんな市のやり方に疑問を持つ市民が陳情等したり、
議会の中でも議論がされるようになり…
昨年6月、議会に「公共施設再編検討特別員会(特別委員会)」
が設置されました✨市庁舎の建て替えが「現地」より
「新拠点ゾーン」が有利とする市の説明に対し、
議会が重い腰をあげた形で、市役所の建て替え/移転の検討、
公共施設の再編等が話し合われることに。
出足は上々に見えた特別委員会でしたが…
昨年12月議会で、市から
「コロナ禍になり時代が変化しているため、より具体的に
市庁舎のあり方や面積を検討する諮問機関を設置し、
いくつかの調査をしたい」
という議案が提案されました。
その時のやり取りの中で重要なところを抜き出しますね。
大塚(けんじ)委員
「あくまでもゼロベースで考えると。
この調査の結果によって、新拠点ゾーンがふさわしいのか、
それとも、あくまでも現地建て替えがふさわしいのかを
考える補正予算という理解でよろしいのかどうかの確認を
お願いいたします。」
総務部審議官「ゼロベースで考えさせていただきます」
つまり、次年度末(2023.3月)の検討委員会の答申の結果によって、
現地建て替えか移転かを決めましょう。
との認識を共有していたと思います。
ちなみに私は「これまでに、調査等は十分に、お金もかけて
やってきたではないか。これ以上市庁舎の建て替えを延ばす
ようなことには賛成できない。」と反対しています。
私は、議会では「特別委員会」、市は「検討委員会」で、
議論を積み重ね、あるべき市庁舎の検討をしていくもの、
と思っていました。
市長選で、市役所移転の問題提起した議員からの候補者が
何人かいました。
けれど現職の市長は、このことに一言も触れていないのでは?
「市長が選任されたのは民意」なのはそうかもしれませんが、
民意だから何をやっても尊重しなければならないなんて
道理はないです。
市長が4期目に当選され、勢いが付いたのでしょうか??
③手続きの問題
「国から『用途を決めて要望してね』という書面が来たから、
用途を決めないといけないんです」というのが市の説明です。
けれど、私たちの調べで、国の方は民間に売る気はないし、
そんなに急いでいるわけでもないと分かっています。
しかし市から要望があがってきてしまったら、
「土地が欲しいという希望するなら用途を決めて、
議会の承認を取り付けて書類と一緒に提出してください」
と、手続き上は言うしかないわけで、要は、市の方が
手順を早めただけだと思うんです。
どうしてこんなに早く買いたいのか、最後までとうとう
分かりませんでした。
そもそも国に「取得を要望します」という
要望書を提出したことを議会が知ったのは提出したあと。
その前日に特別委員会が開かれていたにも関わらずです。
(そう言えばブログに書いたのだった↓↓↓
http://masudakaoru.cocolog-nifty.com/blog/2022/06/post-ee6026.html )
やい!馬鹿にしてんじゃないよ💢
とは言わなかったですが、そんな気分でした。
6月の時は「3月に土地を購入するには今手続きする必要がある」
と説明していましたが、だから何度も言うけど、
検討委員会の最終答申が出るのは3月なんだってば💢
検討委員会の結果を待って手続する約束だったはず。
「待って手続きするとは約束していない」という屁理屈を
言うのでしょうかね。
④特別委員会の質疑、賛否等
さて、審議の内容ですが、メモを頼りに書き出しました。
不正確な部分はご容赦ください。
最初に岡本ゆうこ委員。
「市役所移転には3分の2の賛成を得る議案が
必要だと思うが、今回は土地を取得するだけで、
市役所の移転の判断は別だという認識で良いか」
「もしその際に議会が否決したらどうなるのか」
答弁
「委員のおっしゃる通りである」
「市役所移転が否決された場合には、国と改めて
協議することになる」
その後は、どなたも手を挙げなかったので私が挙手しました。
2021年12月7日の特別委員会の議事録
(さっき貼り付けた議事録の写メと同じ部分)を読み上げ
「その時に総務部審議官は何と答えていますか」と聞こうとした
場面では野次が飛び(※)、委員長から「ここは裁判所ではないので」と
言われてしまい、私が答えまで読み上げました。質問は
「38億円を超えた場合でも購入するのか」
「その場合は再鑑定して検討する」
「交通量調査はどうなっているか」
「調査している最中だ」
「衛生会館はいつまで使えると考えているか」
「予想しづらいが、耐震化、老朽化は施している」
「解体費は含まれていますか」
「含めた額です」(※)(←これが今だにひっかかっている)
「新拠点ゾーン全体の予算はどうなるのか。目安は無いのか」
「現時点で上限を決めるのは難しい」
財務部長が「まちづくりの視点が重要だと思っている」
(↑これに返しが出来なかったのです。すっかり抜けました💦
市役所の移転にまちづくりの視点(賑わい)は不要なのに。
あー、悔しい…討論に盛り込むつもりです)
二階堂剛委員
「要望書を提出した相手と交渉する相手と違うのはなぜか」
「国から『県を通してくれ』と指示された」
「自分が国に聞きに行った時こちらは急いでないと言っていた。
隋契で買うのにそんなに急ぐ必要があるのか」
「公共施設ではなく目的をハッキリさせてほしいと国から
求められている」(?)
「C案の工程表に別館と議会棟の耐震化と老朽化が
含まれているから長くかかるのではないか。もっと
短くすることができるのでは。」
「いずれやることなので同時にやりたい」←いいや、工事をずらしても良いはずです。
ミールかずえ委員
「前回、石和田副市長が『土地取得に向けた議案を
提出したい』と断言していたが、今回議案が提出されて
いない。なぜなのか」
「仮契約より前になるので、無理だと判断した」
二階堂委員の質問に被せて私からも質問。
「別館と議会棟の工事を同時にやらない案を提案
することはできないのか。」
「検討委員会にも意見を聞きながら作っている」
二階堂委員も加勢。
すると伊東英一委員が、
「工程表を見るとR13で一旦区切れるようだが、
配置図を見ると渡り廊下を使って移動することに
なっており、今でさえ渡り廊下を煩わしく思って
いるのに非常に不自由だ。そんな離れた建物を
永遠に使うなど無理だ」的な…職員への助け舟?
(→永遠にそれを使うなんてことは無いですし、
第二期工事で行えば良いことです。)
時期尚早、もっと議論が必要として継続審査を主張
=二階堂さん、ミールさん、増田
→否決され、議案に対する賛否の結果、
反対=二階堂さん、ミールさん、増田のみ
→賛成多数で可決
討論内容
岡本委員「今回の補正予算と庁舎移転の議案は
別であると確認できた。我々第20期の議員は、
市庁舎移転を判断しなくても良いのだ。
我々第20期の議員は、市庁舎移転を判断する立場に
ない。判断するのは第21期以降の議員である。
土地を取得することは松戸市の発展のために必要だ」
織原委員「比較表のB案、C案は絵に描いた餅だ
ということが分かった」
二階堂委員、ミール委員、増田はそれぞれ、
「市役所用地」として購入すると言いながら
「土地の取得だけ、市庁舎移転とは無関係」だと言うが
一体でしょう。検討委員会や調査をさせてくれ、その結果を
待ってほしいと言ったのは市の方なのに、それを待たずに
土地を購入する手続きに進むとは全く納得できるものではない。
という、手続き上の問題を指摘して反対しました。
※野次について。
そりゃ言われる方も聞いている方も気持ちの良いものでは
ないですよね。それこそ私の質疑のスキルが問題だから野次
られるということもあるでしょうから受け止ていめますよ。
私がなぜ野次をしたかというと、本来なら野党側である議員が
市の提案を擁護する多数派と同じスタンスで討論したからです。
「それは詭弁でしょうよ」と言いました。
「自らを否定する行為ではないか」との発言について。
昨年2021年12月、市の要請に応じ、議会はいくつかの調査と
市庁舎整備検討委員会の設置を承認しました。
このブログの途中に書いたように、その審議の場で
「この調査の結果によって、新拠点ゾーンがふさわしいのか、
それとも、あくまでも現地建て替えがふさわしいのかを
考える補正予算という理解でよろしいのか」
と確認していますよね?ということは、検討委員会の最終答申が
出てから進める話だとの認識を共有していたはずでは?と
私は思います。ですから今回手続きを進めることを承認すれば、
自らを否定することになってしまうのではないですか?と
特別委員会でも発言しました。
私の意見に対しTwitterで反論し、意見を被せている議員も
見受けられましたが、私は私の仲間と話し合い、自分の責任で
判断し、反対しました。
それぞれの考え方や思考の違う議員がいて良いと思います。
そもそもこの件で議会内で議論する機会ははほとんどありません。
特別委員会の場で議論するには時間が少なすぎます。
こんなに大事なことを、本来ならもっと議会内、対執行部、
議論を積み重ねる必要があるのに、進め方がとても乱暴だと
思っています。この間市民は蚊帳の外、市民不在です。
それにしても、新しい市役所を建てるにあたり、もっと
ワクワクしたかったなー。
働く職員も、議員も、みんなで未来の市役所を考えられたら
楽しかっただろうなー。
建設に携わったことがある私としては、現場で建物が
造りあげられていくワクワク感を想像し、この落差の現実を
とても残念に思います。
議会の結果は賛成多数で可決しました。
それ以上でも以下でもありません。
が、将来の市民生活にどんな影響が出るのかな、という心配はあります。
私は、議会の場は、相手を「やっつける」ことではないと
思っています。最近、国の影響が強いのだと思うのですが、
今の政治が”数の力で決めていく”ということしかないから
だと思いますが、長い歴史の中で、こういうスタイルに帰着して
いるのでしょうね。
議論を戦わせることは大事ですが、本来は「より良い結論」を
見出す場であることが望ましいと思います。
また、色々な考え方の議員がいるので、いずれも尊重する
気持ちが重要だと思っています。
私は、保守系議員の思考回路は理解できないことが多いですが、
個人的に「嫌いだ!」とは思わないです。でも一方で、
「すみません言うことは言わせていただきますが、協力もできます」
というようなスタンスで臨んでいるつもりです。
でも「誰が言ったか」で受け止め方が変わる議会でもあるので、
私のコミニュケーションアピールはまだまだ続きます。
少数派議員には工夫や努力が必要だなーと常々思っています。
私たちがこの先政治を変えていかれるかどうかですね。
ま、色々と理想論ですけどねー🐱💦
長い長い文章を最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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