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2022年11月26日 (土)

選挙中に訴えたことや嫌がらせなど

(2022.11.27加筆)

こんにちは、松戸市議会議員の増田薫です。

先の松戸市議員選挙において、1962名の方から再選をお認めいただき、3期目も仕事をさせていただけることになりました。私の役割を果たしていけるよう、精一杯頑張ります。

 

さて今日は、その松戸市議会議員選挙に関して、以下の3点を書きたいと思います。

1、訴えたこと

2、嫌がらせ

3、選挙違反

長くなりますが、どうか最後までお読みください。

 

1、訴えたこと

松戸市の税金の使い方と手続きの問題、

市民無視の政治を変えたい!ってこと

新松戸駅前での演説(動画)

https://www.youtube.com/watch?v=W2BOGSJKofI

                                      

 松戸市は3つの大型開発事業を抱えています。

・松戸市庁舎の移転・建て替えと区画整理事業500億円以上?、

・新しい焼却炉の建設400億円以上、

・新松戸駅の快速列車停車と区画整理事業413億円以上。

                         

3つ合わせたら1,300億円以上になるかも知れない、大大大事業です。

しかし松戸市に、そんな余裕は全くありません。大型事業を行う場合、当然自己資金だけではできないので、借金をします。

が、松戸市はほとんど市民に説明をしていません。

そして!市庁舎が建っている土地15,000㎡は松戸市民の財産、市長の私物ではありません。

また、開発は良い話ばかりではなく、リスクも伴います。情報は、リスクも含めて伝える必要があるのに、松戸市は「市役所の件は全て決まったらお知らせします」と言っています。それは「松戸市民に口を出すな」と言っていることと同じです。

しかし、本来であれば、市民の代わりに「ダメだよ」と指摘する役割をするのは市議会ですが、残念ながらそれもまた出来ていません。

松戸市、市議会、私は両方に問題があると思っています。

収入が増えず、年金は減らされている上に、この物価高。市民生活は苦しくなる一方です。それなのに、松戸市では、1億2億のお金が、何と軽く論じられていることでしょうか?議員は、市民の生活実態から離れてはいけない、と思います。

                                       

私はすべての大型事業に反対はしませんが、今は「絶対に必要な大型事業」に絞るべきだと思います。

政治は未来を作っています。その未来を決めているのは、まさに議会なのです。

1票はムダではありません。国会議員を選ぶ時の小選挙区制と違い、市議会議員選挙は1票が1票のまま生かされるのです。素晴らしい仕組みだと思いませんか?
どうか選挙に行ってください。未来を変えることができるのは、松戸市民の皆さんしかいないのです。

                                                        

と言うように、選挙中訴えました。

                                                                        

参考:松戸市庁舎建て替え問題を考える(動画)

https://www.youtube.com/watch?v=Uqqi6wBoLC8&t=32s

                                                                              

2、嫌がらせ

フェミニスト叩きは日本の未来のためになりません!

                              

アンチの人、候補者の方からの嫌がらせが続きました。

ネット上で「松戸市議会議員 増田かおる」と検索していただけば、私に対する批判が山のように出てきます(後述します)。私が一生懸命動画を作って訴えても埋もれてしまいます。

 何の組織も持たない私のような者をを捻り潰すことは、とても簡単なことですよね。

                                        

演説中、すぐ近くで撮影され続け、集中力を削がれました。演説後に質問することは認められていると言いますが、実際には妨害と同じ効果であり、非常に迷惑です。私を撮影していた男性から「草津町長の声明文についてどう思うか」と聞かれましたが(後述)、議会外の活動のことなので「市政に関係ないから答える必要はない」と答えました。

                                                                   

 また、今回の候補者で当選なさった方が、ご自身のYouTubeチャンネルの中で、私を名指しで「増田かおる氏を糾弾」などと批判していました。動画のタイトルに「増田かおる氏 云々…」とわざわざ明記し、私の名前を検索すると自分のYouTubeチャンネルに飛ぶようにしていたのでしょう。中には演説中に名前を出して批判したものまであります。

 この方(かた)は、議員の役割が何か、お分かりなのでしょうか?言うまでもなく、議会は市民の代わりに行政をチェックする機関です。特定の議員個人を叩く場所ではありません。

                                           

 私への嫌がらせの理由は、私が2年間共同代表を務めていた「全国フェミニスト議員連盟(フェミ議連)」が、昨年の9月に、千葉県警に削除要請した交通安全動画を、県警が何も言わず削除したのが発端です。権力を使って表現の自由を弾圧した、とネットで徹底的に攻撃され、ワイドショーでも取り上げられました。しかし、フェミ議連の主張を全く捻じ曲げられ広められています。

 ネットで炎上した時、ちょうど9月議会の決算審査と重なっており、会員の多くが議員のため、会議の日程がなかなか組めませんでした。合議を最も大事にしているフェミ議連としては、会議を設ける前のマスコミ取材は一切拒否をしていました。けれどマスメディアは、視聴率さえ取れれば良いのか?私たちに取材をしないまま報道しました。それも、内容をほとんど理解していないコメンテーターが勝手なことを話し、余計に事実が伝わらなくなったのです。マスメディアは一体何のための仕事をしているのか、大いに疑問です。

                                         

フェミ議連は、これまでに何度も「公的機関が扱うジェンダー表象(描かれる表現)」に関して抗議してきました。今回の件だけを取り上げたわけではありませんし、個人が楽しむことについては全く触れていません。それはフェミ議連が感知するものではないからです。

                                          

しかし、公的機関が扱うとなると話は違ってきます。

公的機関には社会を先導する役割があり、扱う表象には、常にジェンダー視点が求められるからです。ましてや警察は、性加害を取り締まる機関なのですから、表象について十分な配慮が必要なのは言うまでもありません。痩せた女性やセーラー服=中高生をイメージさせる、おぼつかない話し方=可愛らしくて男性に従う女性をイメージさせる、これらはジェンダー視点で「女性とはこういうものだと固定的に描いている」と判断します。公的機関が、それを小学生に刷り込むようなことをしてはならないのです。日本は国連から幾度となくこの点を指摘されています。公的機関には十分配慮が必要なのです。

一方で千葉県警は「この動画を性的とは思っておりません」と取材に答えています。ということは、フェミ議連の抗議によって動画を削除したわけではないのでは?それなのになぜフェミ議連のせいになるのでしょう。千葉県警が動画を削除した理由が不透明です。

抗議はぜひ警察の方にしてください。

 

実は、警察はあまり考えず動画を採用したのではないか、と思っています。ジェンダーの視点からだけではなく、交通安全の啓発動画としても、小学校中学年が学ぶには不十分でした。本来であれば、表象のジェンダー視点からの問題と、交通安全を啓発するための意味、その両方を警察が指導し、修正してもらうべきだったと思います。もしそうしていたら、戸定梨香さんは、さらに良い仕事ができたのではないでしょうか。

 Vtuberなど、サブカルチャーの人たちを萎縮させることになるとの指摘がありました。しかし何度も言うように、私たちは警察に抗議したのであって、Vtuberを攻撃したわけではありません。むしろネット炎上させた人たちこそが、サブカルチャーの人々を萎縮させる原因を作ったのではないでしょうか。

                                  

 私が代表を務めていた、全国フェミニスト議員連盟(フェミ議連)は、昨年10月に記者会見を開いて、この件を説明しました。同日に岸田総理の所信表明演説が行われたため、あまり記事になりませんでしたが、その時に読んだメッセージから、読み取っていただけると幸いです。

https://afer-fem.org/?p=1590#more-1590

                                           

7万人の署名に関して

フェミ議連の元に届いたのは6名の代表者の名前が記載された抗議文がメールで届いただけで、署名簿自体が届いたことはありません(統一教会に関係していた方は削除されたようですね)。

                                   

草津町長の声明の件について

町議だった女性が、町長から受けた性被害を告白したのが事件の始まりでしたが、フェミ議連は、性被害があったか無かったかについては言及していません。性被害を受けたとの「告発自体」は認められるべき権利であること、町長と議会がその権力を使って、女性町議の議席を剥奪し、さらに住民投票により、その女性町議を追い出したことに対して「権力の使い方が間違っている」と判断し抗議しました。(アンダーラインの部分を追加)

                                              

私がこのようにネット上で晒されている状況を見た、志ある女性はどう思うことでしょう。「女性が発言するとこうなるのだ」というメッセージを受け取ることでしょう。日本社会が女性を萎縮させることは、日本社会の未来にとって全くプラスには働きません。女性の社会進出は、男性の働き方の改革をも進める意味を持つからです。24時間戦う社会ではなく、5時には仕事から解放され、家族と共に過ごしたり、自分の人生を味わえるような社会を目指すためには、女性の社会進出が必要なのです。

                                       

昨年(2021年)6月、上智大学教授の三浦まりさんがパリテを広めた功績を讃えられ、また、社民党党首 福島みずほさんが、ジェンダー平等や死刑廃止の運動を高く評価され、それぞれフランス政府から国家功労勲章「シュバリエ」を受賞、また、同年8月、元東京都議で女性政策研究家でノルウェーの政治に詳しい、フェミ議連の生みの親である三井マリ子さんが、女性の人権確立と政治参画を進めている運動が評価され、ノルウェー王国功労勲章を受賞されました。

                                      

世界は、きちんと日本社会の女性運動を観察し、評価しているのでしょう。このことこそ、マスメディアはもっと報じるべきでは無かったでしょうか。

                                        

3、選挙違反

<選挙前>

単独写真のポスターは告示日6か月前から禁止です

→あちこちに貼られているのを発見しました

2連ポスター、3連ポスターは告示日(13日)の17時までに剥がす約束です

→貼りっぱなしのポスターが非常に多かったです。約束通り剥がしましょう!

◉政治団体、政党の宣伝カーはOK。ただし個人名を言うことはNG

→自分の個人の車やバイクに顔写真やポスターを貼り、勝手に宣伝していた候補者がいましたが、ダメですよ。

                                             

<選挙後>

不特定多数の人にお礼を言うことは禁止されています。ましてや選挙カーを走らせてマイクを使い「おかげ様で当選しました。ありがとうございました」などもってのほかです。

   →駅でお礼を言う議員、選挙カーを出してお礼を言う議員がいましたが、ダメですよ。

                                               

公職選挙法は、確かに変な決まり事が多いと思います。現代に相応しいように変えて欲しいですけど、政権与党の皆さんにとっては、変えない方がいいのかもしれません。

ですので、この法律が変わらない以上、従う以外にありません。

                                   

と、言うわけで、長文を最後までお読みいただき、ありがとうございました。

                                                                    

                                                            

 

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