議会最終日、副議長辞任の説明も謝罪も何もなく報告のみでした
(2023.5.18修正 松戸市議会の研修で、新聞記事の扱いについて触れられました。
報道記事をそのまま貼り付けるのはNGとのことで、貼り付けた新聞記事を削除しました。
知らなかったこととは言え、お詫びいたします。)
知らなかったこととは言え、お詫びいたします。)
3月23日の3月議会最終日、副議長が辞職しました。
が、副議長からは辞職の説明も謝罪もありませんでした。
とても残念です。
ことの発端は、副議長のTwitter発言です。
市立船橋高校のバレー部顧問による部員への暴力事件。
この顧問は逮捕されています。
にも関わらず、この顧問を容認するような発言をし、抗議が殺到していたとのことです。
千葉日報で、3月3日の記事、同じく千葉日報3月10日の記事で取り上げられていました。
一連の流れと、問題点は、以下の記事がまとまっていて読みやすいと思います。
私は副議長の発言は、人権感覚の欠如だと思いました。
発言したのは一議員ではなく「副議長」なので、なおさら問題になったのです。市内外の人たちを傷つけた上に、議会の権威をおとしめた行為ですから、謙虚に反省し、発言の撤回と謝罪をしてほしかったです。
私は議会最終日に謝罪があるかどうか、に注目していました。
事前に聞いていたのは「議会運営に馴染まない」という主旨の事務局からの説明でした。
理由は、議会会議規則第146条です。
議長が辞職しようとするときは副議長に、副議長が辞職しようとするときは議長に、辞表を提出しなければならない
2 前項の辞表は、議会に報告し、討論を用いないで会議に諮ってその許否を決定する
3 閉会中に副議長の辞職を許可した場合は、議長は、その旨を次の議会に報告しなければならない
副議長が辞任の意向を示しても、すぐに辞任しなかったのは、臨時会を開く余裕も無く、本会議最終日まで待たなければならなかったので、辞任できなかったのです。
また、この規則には辞任の説明をする規定が無いため、議会運営としてはやりようがない。
という意味だと理解しました。
さて、本会議最終日。
(議長が休憩を宣言していなかったと思うので、普通なら議事録に載りますがどうなんだろう?以下は私の記憶なので、正確とは限りませんが、おおむねこんなやりとり)
(議長が休憩を宣言していなかったと思うので、普通なら議事録に載りますがどうなんだろう?以下は私の記憶なので、正確とは限りませんが、おおむねこんなやりとり)
議会終盤に「副議長の辞職」とあり、議長から
「副議長の辞任の許可を議題にします。 副議長から一心上の都合により辞任したいとの申し出がありました 。これを許可しますか」
すると、共産党のミール議員から
「議長!辞任の理由を説明していただくことはできませんか?」
のような主旨の発言。
議 長 「議会会議規則により、そのような手続きはありません」
ミール議員「しかし市民は納得できるでしょうか」
(周囲からは、そうだ!という声も)
議 長「ですから規則にはありませんから」
「反対するのか、するのであれば採決を取るが」
など押し問答の末、 副議長辞任は許可されました。
その後副議長選になりました。
原ゆうじさんと市川恵一さんが立候補し、 投票の結果、市川恵一さんが副議長に当選しました。
原ゆうじさんと市川恵一さんが立候補し、
ところがその後。
末松議員が挙手し、議長が休憩を宣言(休憩中なので議事録はありません)。以下は私の記憶ですので、正確とは限りませんが、おおむねこんな感じだったと思います。
「先ほどのミール議員の発言は、 不規則発言として非常に問題だと考えます。 ミール議員は議会運営委員であり、 我々は議会運営委員会で決めた議事運営に従って議会を進行してい るのであります。ミール議員の発言は、それを崩す行為で、 厳しい処分を検討するべきだと思います。」
という主旨の意見を述べ、議長預かりになりました。
確かにこの場合、末松議員の言う通りなのだと私も思います。議会運営委員会で決めたことに従うのは当然である、と。
ただ、本当に酷かったのは副議長の発言の方だったのです。本来なら議会運営委員会より前に、 副議長から議長に対し謝罪の時間を申し出るか、 議長から謝罪を促すことは出来なかったのでしょうか。議長が許可したとしても出来ないもの?
けれど、何も説明せず「一心上の都合により」と済ませるなんて、 一般常識ではあり得ないことでは?
副議長の発言により、市内外の市民を傷付け、議会の権威をおとしめたのです。発言の撤回をした上で謝罪するのが当然、と思うのは市民から見たら当たり前じゃないでしょうか。
このように、議会というところは、形式が非常に重要な場所なのです。
もちろん規則に従うのは当然なのですが、、、
一般常識とはズレることもあるよね、とも思います。
そうだとしても、市民からすれば「なんで??」って思うのではないでしょうか。議会って、本当に分かりにくいでしょうね。
未だに私にも分からないことがあります。
そういえば。
以前「規則に書いていない」と、申し合わせの締め切りを過ぎて意見書が提出されたことがありました。申し合わせは規則ではない(法律違反にはならない)から「権利だ」と主張するのが可能で(違反にはならなくて)、人としてのケジメが必要な場面でも、規則によってそれが出来ない…なんて
やっぱり分からない…