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2023年3月26日 (日)

議会最終日、副議長辞任の説明も謝罪も何もなく報告のみでした

(2023.5.18修正  松戸市議会の研修で、新聞記事の扱いについて触れられました。
報道記事をそのまま貼り付けるのはNGとのことで、貼り付けた新聞記事を削除しました。
知らなかったこととは言え、
お詫びいたします。)
                     
                        
                                         
3月23日の3月議会最終日、副議長が辞職しました。
が、副議長からは辞職の説明も謝罪もありませんでした。
とても残念です。
                                                      
ことの発端は、副議長のTwitter発言です。
市立船橋高校のバレー部顧問による部員への暴力事件。
この顧問は逮捕されています。
にも関わらず、この顧問を容認するような発言をし、抗議が殺到していたとのことです。
                 
                             
千葉日報で、3月3日の記事同じく千葉日報3月10日の記事で取り上げられていました。
              
一連の流れと、問題点は、以下の記事がまとまっていて読みやすいと思います。
                       
私は副議長の発言は、人権感覚の欠如だと思いました。
発言したのは一議員ではなく「副議長」なので、なおさら問題になったのです。市内外の人たちを傷つけた上に、議会の権威をおとしめた行為ですから、謙虚に反省し、発言の撤回と謝罪をしてほしかったです。                
                     
私は議会最終日に謝罪があるかどうか、に注目していました。
事前に聞いていたのは「議会運営に馴染まない」という主旨の事務局からの説明でした。
                           
理由は、議会会議規則第146条です。
議長が辞職しようとするときは副議長に、副議長が辞職しようとするときは議長に、辞表を提出しなければならない
2 前項の辞表は、議会に報告し、討論を用いないで会議に諮ってその許否を決定する
3 閉会中に副議長の辞職を許可した場合は、議長は、その旨を次の議会に報告しなければならない
                          
副議長が辞任の意向を示しても、すぐに辞任しなかったのは、臨時会を開く余裕も無く、本会議最終日まで待たなければならなかったので、辞任できなかったのです。
また、この規則には辞任の説明をする規定が無いため、議会運営としてはやりようがない。
という意味だと理解しました。
                   
さて、本会議最終日。
(議長が休憩を宣言していなかったと思うので、普通なら議事録に載りますがどうなんだろう?以下は私の記憶なので、正確とは限りませんが、おおむねこんなやりとり)                                
議会終盤に「副議長の辞職」とあり、議長から
「副議長の辞任の許可を議題にします。副議長から一心上の都合により辞任したいとの申し出がありました。これを許可しますか」
すると、共産党のミール議員から
「議長!辞任の理由を説明していただくことはできませんか?」
のような主旨の発言。
議 長  「議会会議規則により、そのような手続きはありません」
ミール議員「しかし市民は納得できるでしょうか」
(周囲からは、そうだ!という声も)
議 長「ですから規則にはありませんから」
   「反対するのか、するのであれば採決を取るが」
など押し問答の末、 副議長辞任は許可されました。
                           
その後副議長選になりました。
原ゆうじさんと市川恵一さんが立候補し、投票の結果、市川恵一さんが副議長に当選しました。
                           
ところがその後。
末松議員が挙手し、議長が休憩を宣言(休憩中なので議事録はありません)。以下は私の記憶ですので、正確とは限りませんが、おおむねこんな感じだったと思います。
                               
「先ほどのミール議員の発言は、不規則発言として非常に問題だと考えます。ミール議員は議会運営委員であり、我々は議会運営委員会で決めた議事運営に従って議会を進行しているのであります。ミール議員の発言は、それを崩す行為で、厳しい処分を検討するべきだと思います。」
という主旨の意見を述べ、議長預かりになりました                                  
                                
確かにこの場合、末松議員の言う通りなのだと私も思います。議会運営委員会で決めたことに従うのは当然である、と。
                           
ただ、本当に酷かったのは副議長の発言の方だったのです。本来なら議会運営委員会より前に、副議長から議長に対し謝罪の時間を申し出るか、議長から謝罪を促すことは出来なかったのでしょうか。議長が許可したとしても出来ないもの?
                                                   
けれど、何も説明せず「一心上の都合により」と済ませるなんて、一般常識ではあり得ないことでは?
副議長の発言により、市内外の市民を傷付け、議会の権威をおとしめたのです。発言の撤回をした上で謝罪するのが当然、と思うのは市民から見たら当たり前じゃないでしょうか。
                       
このように、議会というところは、形式が非常に重要な場所なのです。
もちろん規則に従うのは当然なのですが、、、
一般常識とはズレることもあるよね、とも思います。
             
そうだとしても、市民からすれば「なんで??」って思うのではないでしょうか。議会って、本当に分かりにくいでしょうね。                      
                 
未だに私にも分からないことがあります。
                      
そういえば。
以前「規則に書いていない」と、申し合わせの締め切りを過ぎて意見書が提出されたことがありました。申し合わせは規則ではない(法律違反にはならない)から「権利だ」と主張するのが可能で(違反にはならなくて)、人としてのケジメが必要な場面でも、規則によってそれが出来ない…なんて
                   
やっぱり分からない…
                       
                             
    

2023年3月 7日 (火)

「保育士の配置基準の見直しを求める意見書の提出を求める陳情」の結果は?来週から予算委員会。

増田注釈:間違いを訂正しました。2023.4.6

今日の健康福祉常任委員会で審査された中、注目だった議案についてご報告します。
(久しぶりに長文書いたー💦)

①保育士の配置基準の改正を求める意見書の提出を求める陳情
この意見書、実は提出しようと準備をしていました。ですが陳情が提出されたため提出ができませんでした。
このところ全国で相次いで保育士による虐待等が報告されました。
今回のことで初めて知りましたが、4・5歳の配置基準は70年以上改定されていません。
しかも諸外国と比べてびっくりするほど配置基準が甘かったのです。
多種多様な業務が増えたこと、保育体制のあり方の変化…
保育士は、元々非常に高度なスキルが要求される仕事だと思いますが、
その社会的評価は低く、処遇は改善されてきませんでした。
                          
保育士だけでなく、介護士、看護師、教師…
ケアの仕事、教育の仕事には精神的、肉体的、金銭的余裕が必要なのです。
なぜか。
これらの仕事は、じっくり観察する、寄り添う、傾聴する、などの仕事が多いからです。
もしケア労働者に余裕がなければ管理するしかありません。
だって、子どもも高齢者も、思い通りにならないのですから。                         
                               
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さて、委員会で保守系議員からの質問に対し保育課長は
「松戸市として独自の配置基準を設けてきたこと」「配置基準が厳しくなると、保育士を確保できなくなり、預かりにくくなるデメリットも考えられる」
的な答弁があり、それを受けて、会派代表:社民党の工藤すず子さんが食い下がって質問していました。
「保育士の配置基準が厳しくなったらデメリットがあるとはどういうことか」と。確かにデメリットという言い方には引っ掛かりました。「松戸市さえ良ければ良い」、そう取られてもおかしくないような答弁だと私は感じました。
                                    
フリートークの時間に、工藤さんや山口さんに対し
保育士配置基準が厳しくなったら保育士が不足して取り合いになるが、それで良いとお考えか。」
などと攻撃的な意見が飛んだ一幕もありました。
                                     
結果、「願意は理解できるが、まだその時点に至っていないので反対」などと、賛成少数で否決。
                                
                                  
ところで、国は5年ほど前に、全国の自治体に対し「人口ビジョンを作れ」と指令。「子ども支援策で我が町の人口を増やす」という目標を掲げた人口ビジョンを作成した自治体がたくさんありました(コンサルに依頼。コンサルはとっても儲かったかも?)。もちろん、松戸市もです。
当時、たまたま私は会派の代表質問担当だったので「全国で同じ内容の目標を掲げているのはおかしい」と訴えました。だって、決まっているパイを奪い合っているに過ぎないのですから。増えているのは強い自治体だけ、弱い自治体から人口を奪っているに過ぎません。
そういう自治体間競争をさせ、責任を自治体に負わせている国の姿勢に大いに疑問を感じます。
                                                                          
                         
話を戻しますが、
国の基準で保育士の配置基準を平準化したら、松戸市の子育て支援策の特徴が無くなるから困る、という側面もあった??とも受け取れました。
陳情が否決されたので、同じ内容の議員提出議案も1年間は提出できません。。。
                                 
前にもお伝えしたことがありますが、「議員提出議案」は、松戸市議会の場合は賛成多数を取れれば議会として国や県、自治体に対して意見を伝えることができる、素晴らしい仕組みだと私は思っています。
ですので、今日の結果はとても残念でした。
                                 
                               
                             
②介護保険課の固定的業務を外部委託する議案
 工藤すず子さんから「狭い場所に100名ものスタッフがひしめき合っている状態は確かに改善しなければならない。しかし一方で委託先の働き方は見えるのか」と聞くと「委託なのでその先のことは分かりません」
                                       
・本来、職員が業務の中で執り行うべきだ
・委託先の労働環境までは分からない、ということで良いのか。
・そういう働き方を助長するわけにはいかない。
                            
という内容を質疑に盛り込み、反対。
                            
 自治体の職員数は、定数条例で定められています。職員の仕事が多様化し→多忙化し、その上コロナ対策(応援)もすることになり、職員に負担がかかっている状態です。ですから委託化したい気持ちは良く理解できるのです。が、委託先は結局大手派遣会社を検討しています。そこで働く多くの非正規労働者は女性でしょう。さらに、責任が直接職員から離れてしまうことに対しても不安を感じます。
こういう働き方を助長することには賛成できません。                            
                             
                                  
来週明けからは、予算審査特別委員会が始まります。
13日、15日、17日、20日の4日間で、予算委員はDELIさんが担当します。
                          
注目点
①数億円のマイセン(ドイツの骨董洋食器)を寄付され展示する。
市民から数億円の価値のあるマイセンを寄付され、その展示をするために超高いケースを特注、森のホールの中2階、レストランが撤退したフロア上階にあるレセプションホールを改装して展示するというものです。予算は確か数千億円…維持費は毎年いくらに?
                                                                     
相続対策に行政が使われている?
松戸市には不釣り合いの超高級骨董洋食器の展示?
                               
                                
そして、相変わらず大きな問題は大型事業です。
土木費は15日の午後?あたりかと思います。
17日の午前あたりに特別会計が審査されます。新松戸駅東側の土地区画整理事業、相模台の土地区画整理事業、それぞれ注目です。
                                       
                          
委員会は残念ながら動画配信はおろか、音声配信もありません。
傍聴に来ない限り、どんなやり取りがあるのか感じることができないのです。
もしかしたら、あなたが歴史の承認になる可能性も!?
なーんちゃって。                                 
                                   
                                

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