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2023年5月27日 (土)

松戸市庁舎 移転候補地の取得議案は否決されました(移転は決まっていません!)

5月26日(金)、臨時議会の本会議で、市から上程されていた「松戸市庁舎の移転候補地の取得議案」は反対多数で否決されました。

<反対> 

市民クラブ12人、はじめの会5人、日本共産党4人、政策実現フォーラム・社民4人、立憲民主党3人、無所属(山中さん、湯浅さん)2人 (議長は採決に加わりません)

<賛成> 

公明党10人、無所属(大橋さん、中村さん、鴫原さん)3人

                                 
前提として、
*市庁舎の建て替えを1日も早くするべきだということは、全員の共有事項です。
*移転する必要があるのかどうかの検討が不十分です(※)
*移転候補地を購入すること自体は、すでに議会が認めています。

                                       

先に土地を買うのは非常識な手続きです
 市庁舎の住所移転には、出席議員の3分の2以上の特別議案への同意が必要です。この議案の前に土地を購入するのは、一般的には非常識。他の自治体に聞いても、反対の手続きなど聞いたことがありません。

                                   

現地建て替えの工夫が示されていない/土地の広さ、地形などの比較が不十分
・敷地面積 現状=15,158㎡ 移転先=8,745㎡(傾斜地のため平らな土地は5,300㎡ほどしか無い)建物は敷地面積の29%しか建っていません。逆に言えば71%は空いています。現地で建て替えられないなど、建築施工上あり得ません。駐車場の問題も、工夫次第で最低限の閉鎖で済ませることが可能です。
・地形 現状=駅からはほとんど起伏が無い、入り口まで階段、坂道。移転先=標高20m、駅からはイトーヨーカドーを抜けて5階から外へ出たら公園の中を通って一番奥、傾斜地のため出入りに使える入り口は1箇所しか設けられない。市民にとってどちらが行きやすいかと言えば、現市庁舎の方が圧倒的に行きやすいです。私が高齢者の何人かに直接質問して意見を聞いたところ、全員が山の上より今のところが良いと答えました。

                                      

そのほかでは
*費用の問題。
市は、現市庁舎の広い敷地を35億円で売って狭い移転先を30億円で購入する予定です。
これって、市民の資産を減らすことになるのではないでしょうか。市長は、市民の財産である市庁舎の土地を、簡単に売るなどと考えて良いはずがありません。
最後まで売らずに済む方法を検討すべきではないでしょうか。

                                

*将来の建て替えはできるのかという視点
敷地が広いということは、将来建て替える時も有利です。現敷地は広いので問題ありません。一方、移転候補地は狭いので現地建て替えは厳しいでしょう。その時、また別の土地を探すことはできるでしょうか。

                              

*必要床面積はどうなるのか、という問題。

市は保健センターと衛生会館をそのまま使い、新しい市庁舎を41,000〜37,000㎡で建てると言っています。が、もともとは手狭で分散している市役所を1箇所にまとめたいということも検討課題だったはずなのに、一緒にできないから分散?意味が分からない…

                                      

東松戸病院の時もそうだったんですけど、建て替えを放置してきたのは松戸市の責任です。

市の事情が変わって急に移転が必要だと迫り「放っておけば死人が出かねない」と議会を責めるのは責任転嫁です。

もちろん、議会の方から「どうするのか」とせっつく必要はありました。そういう意味では責任を共有しなければならないとも言えますが、根本的には行政側の問題である、と私は思っています。

                           

本会議の前日、25日(木)にYouTubeチャンネルにアップしました。良かったらご覧ください。

                                

①政務活動費のチェック、松戸市議会は?
②議員の倫理研修、議員てどんな立場?
③市庁舎の建て替えについて。移転が決まっていないのに先に土地を買うってよ?

https://www.youtube.com/watch?v=UGD8WC-kY6U

                                    

                              

これまでの経緯は以下の通り(松戸市HPより)
https://www.city.matsudo.chiba.jp/shisei/siyuzaisan/shiyakusyokino/torikumi.html

                                                                      

阪神淡路大震災が起きたあと、国からの指示で公共施設の耐震診断をした結果、松戸市役所(本館、新館)のIS値(あいえすち)が0.3という結果になり、建て替えが必要と分かりました。当時は、宮間市長でしたが在職中に死去、川井さんが市長になりました。

                                          

その後16年の間、市立病院の移転問題が浮上、本郷谷さんは現地建て替えが可能だと主張(今と全く逆ですね)、1回目は落選、2回目に無事当選し、市長になりました。しかし、市立病院の建て替えを、現地にするか移転するか、議会と揉めに揉め、長期に渡り迷走、ようやくようやく、2017年12月に総合医療センターがオープンしました。

                                      

本郷谷市長が就任する前、川井市長の時に、松戸市庁舎基礎調査業務委託を山下設計に委託してあり、2013年(H25)、現地建て替え案が3案提案されました。ところが、ほとんどの議員が覚えていないところをみると、どうも議会には殆ど知らせていなかったのでは無いかと思います。

 

その間に何があったのか分かりませんが、私が初当選した直後に「議員全員説明会」が開催され、市は「移転が最適だ」と説明しました。

                                        

今思えば、総合医療センターが移転されることに決まったらすぐに「次は市庁舎どうするんだ」と、議会としてもっと強く主張するべきでした。私も未熟でした…
                        
この件をFacebookに書いたところ、市民の方から以下の意見がありました。抜粋してお伝えします。

「新しい土地では駐車場、道路の整備が必要。市長はいくら税金を使う気なのか。子育てしやすい街No.1のはずが、学校は汚いまま。ちっともやさシティじゃない。」  

ほんっとにそう思いますよ、私も。 

 

みんなで声をあげよう!「ダメなものはダメ」(鮫島タイムス風)                                                        

                              

あ!みなさん。
市役所の写真は撮ってはいけないそうですよ。
私はこの問題で写真や動画を撮ったのですが、どなたかからクレームが入って、
削除しました。
そんな条例知っている市民て、一体何人いるんでしょうかねえ…

                      

                            
                             

2023年5月 3日 (水)

憲法記念日 松戸の集会へ

5月3日は憲法記念日です。
最近の政治は、憲法9条なんて「屁のカッパ」?
破ったって誰も怒りゃしないじゃん、と言わんばかりですが…
とにかく政治がひどくなる一方ですし、ひどくなるということは
私たちの未来は暗いってことなんですけど、、、
多くの人が、そのことに気がついてほしいです。
                           
松戸の憲法記念日の集い、毎年参加しています。
今年はニュースキャスターの金平成紀さんが講師でした。
簡単メモを貼り付けます(不正確な可能性もあります)。
           
               
                 
2023年5月3日 憲法記念日のつどい@松戸市民会館
講師:金平茂紀キャスター
共同通信の調査
憲法改正「すべきだ」「出来ればすべきだ」合わせて73%もいる
憲法9条と自衛隊を議論してほしい 38%
深刻な状況である。
                                    
坂本龍一「言いたいことが言えない国になってしまった。なぜみんな言いたいことを言わないのだろう。」個人、メディア、ミュージシャン含め。
                              
アンダークールド(Under cooled) 頭を冷やせ 坂本龍一
                    
                   
2022年は分岐点
1、ウクライナ戦争 正義論 Vs 平和論
2、078事件(安倍元総理銃撃殺害事件)
正義論とは 平和のために武力を辞さない
平和論とは 休戦、停戦、終戦に導く
ショックドクトリン(ナオミ・クライン)
普段なら出来ないことを、混乱や恐怖に乗じてやり遂げること
=今起きていることの本質は火事場泥棒だ
                          
安倍元総理の神聖化、旧統一教会の幕引き
                         
武器輸出三原則→武器装備移転三原則に変えて、武器を輸出できるようにした
                               
原発の新規増設を「次世代型革新炉へのリプレイスメント」だと言う。
なんだそりゃ?普通に「新規増設」と言えば良い(こういう時はやばい時)。
                                                                                                  
入管難民法 先進諸国の中で最低の難民認定率 技能実習生制度 廃止して別の言い方になる
日本人の深奥にある排外主義、外国人差別
                            
統一教会問題は?総務省行政文書問題は?
どこへ行った⁈
                     
困った人の受け皿の縮小
ひろゆき、三浦まり、高松なな らの影響
                        
憲法改正の動きが活発化「9条はお花畑だ」
                      
声をあげ続けることは大事なこと
でも、近所の人に言えますか??そこが大事だ。
                               
筑紫哲也遺言「少数派であることを恐れないこと」
                             
                              
《質問タイム》
① GX法について
地震多発国の日本では無理、1日も早く再生可能エネルギーへの転換を。ドイツは4月15日に全原発を止めた。
甲状腺ガンの裁判がひどい。
                            
② ルカシェンコ(ベラルーシ)大統領取材について
独裁国家の取材の難しさ
道ゆく市民は「戦争絶対に反対だ」「放映されて逮捕されても構わない」とまで言い涙を流す人も。
                                  
③ 現代の若者について
若い人たちと一緒にできる運動はダメ。魅力的な運動に。一人ひとり話をすれば、若者は皆普通、自分らの若い頃と変わらない。
                          
中央集権より地方分権にすべきだ。
地域で行うこと、地域でつながること、地域で話をすること!
                              
………………………………………………………………
                          
YouTubeチャンネルに、短い動画をアップしました。
https://www.youtube.com/shorts/7_26N0p4U-c
https://www.youtube.com/watch?v=U1T7qrj0ZhA
                    
                   
私は政権を信じていません。
特に長期政権は信頼できません。
権力は必ず腐るからです。
仮に私が政権を握る権力者になっても同じことが起こるでしょう。
なぜなら、権力は人を狂わせる力があるからです。
お金も力も手に入り自由にできる時間が長いほど、人は自分の力を錯覚し、暴走していきます。
                    
そう考えておいた方が間違いがないのです。
                       
                          
憲法は、そうならないように国を縛るものだったのだけど…

(5月7日追記)
憲法前文を貼り付けます。ぜひお読みください。
この格調高い文章は、読むごとに感動を覚えます。
また、政治の責任は政府と国民が共有するものであることを改めて教えられます。
『日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたつて自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基くものである。われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。

 日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。

われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであつて、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。

日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。』

                           
                          

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