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2023年8月17日 (木)

国連人権理事会が指摘した数々の日本の人権意識の低さと不備の話

チラシにして配布するつもりで書き留めたものですが、だめだ、、、
その時間が取れないので、ブログにまとめることにしました。

前回の内容とかぶる部分がありますが、ご容赦ください。

                          

                            
国連人権理事会 来日調査の報道に関して 大竹まことゴールデンラジオ2023年8月8日(火)より書取り

深澤真紀さん(関西大学総合情報学部特任教授、コラムニスト)の解説

                                           

ジャニー性加害問題の陰で本質の指摘は報道されず

国連人権理事会が来日したニュースは、まるでジャニーズの性加害問題を指摘するために来日したかのような報道ばかりだったが、実はその問題はほんの一部だった。

国連からの指摘事項は多岐にわたる。ビジネスと人権の項目の中で、メディアとエンタメ業界、働く人の人権が守られていない問題にも触れていた。ジャニーズ性加害問題はそのほんの一部だった。

国連理事会が指摘した事項は、男女の賃金格差が縮まらないこと、非正規労働者に女性が多いこと、女性管理職が少ないこと、性的少数者への差別、パートナーシップや同性婚が解消されていないこと、障害者雇用の少なさと低賃金、先住民族や被差別部落に対する差別が解消されていないこと、労働組合を作ることへの困難さを解消できていないこと、福島原発事故被災者への補償が十分でないこと、PFAS問題の調査が不足していること、技能実習生/移民労働者/中国韓国労働者へのヘイトを解消できていないこと、メディアとエンタメ業界の労働環境のこと…実に多くの人権問題が取り上げられた。

                                         

性暴力やハラスメントを不問にしてきた日本文化は、社会に深く根付いた不公平なジェンダー規範や社会規範と結びついているからだ、とコメントしたが、ほとんど報道されていない。

                                      

一番重要な提言は「日本には独立した人権機関が存在していない」ということ。国連から度重なる指摘があったが、これまで日本は応じてこなかった。「国内人権機関がないことは日本の大きな穴である」と指摘。なぜ報じないか?日本の企業もメディアも、人権を重要視してこなかったということではないか。

                                          

日本が良くいう言い訳は「内政干渉だ」という言い方をするが、人権問題は内政干渉ではない。1993年世界人権会議で「全ての人権保護は国際社会の正当な事柄である」と明記されたからだ。

ジャニーズ問題の指摘に対しては「法的拘束力が無い」と松野官房長官…。

いいや、だから、人権は国際社会共通ですから!

                                                                                                                 

来年6月、国連人権理事会は各国の人権状況を発表する。日本が国内人権機関の設置を表明しないとG7議長国の日本としての立場がない。

報道が問題視していないことも問題なのだが、政府も、報道機関も、企業も、人権機関が無いことが問題であることを認識すべきだ。人権機関が無いからこそ、ジャニーズ性加害問題に代表されるような問題が起きているという、根元の問題なのである。

                               
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日本は人権後進国だ、とよく言われますが、本当にその通りなのですね。
また、国連からはこの他にも子どもや女性の権利についても再三にわたり勧告を出されていますが、はっきり言って日本政府はガン無視しています。
                         
                             

私たちは誰もが自分らしく生きられるよう「幸福追求権」が憲法13条で保障されています。

政府はそのために可能な限りの努力=政治をしなければならないのです。

…のはずなのですが。 

                            

                                

                           

2023年8月14日 (月)

女性の権利を国際基準に~つくろう!私たちの「包括的差別禁止法」〜

女性の権利を国際基準に

~つくろう!私たちの「包括的差別禁止法」

文京区シビックセンター

 

だいぶだいぶ遅い報告ですが、せっかくメモをしたので記しておきたいと思います。

                                     

7月25日は”女性の権利デー”だったのです。

”女性の権利デー”は、1985年に、女性差別撤廃条約(※)が日本に効力を発生した記念の日、なのだそうです。毎年この日に様々な講演会やシンポジウムが開かれているのですが、今回私は写真のようなシンポジウムに参加してきました。(※朝倉むつ子さんのコメントの下に参考資料を添付)

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内容がとっても充実していましたが、何と言っても会場が盛り上がっていました!

以下、メモです。                               

                       

<朝倉むつ子さん(早稲田大学名誉教授、女性差別撤廃条約実現アクション※共同代表)からのご挨拶>

 少数者への差別はたくさんあり、無くしていくべきだ。日本は差別を禁止する法制度が非常に弱い。この件で国連から何度も勧告を受けているが政府はなかなか動かない。ならば私たちが作って提案していこうではないか。

※女性差別撤廃条約実現アクション 

【動画】2分でわかる 女性差別撤廃条約「選択議定書」ってなに?

https://opcedawjapan.wordpress.com/whatisopcedaw/             

                              

林陽子さん(弁護士、元国連女性差別撤廃委員会CEDAW委員長)

 日本には、個人の差別を定めた法律は無い。封建社会においては、弱者に刃(やいば)が向くことが歴史的にも起きているので弱者の権利を高めておくことが必要かつ重要だ(国連機関のガイドブック参照。国内人権機関→裁判所→OPCEDAWという順序)。(注:日本には国内人権機関は存在しない)

 法務省HPに「パリ原則」が載っているのを見ると”かつては”やる気があったことが伺える…

 司法機関も社会構成と同じにすることは司法を近くすること、「私たちと同じだ」という意識づけをする力となるはずだ。が…選択的夫婦別姓制度に反対する人は裁判官ばかり。女性の中で裁判官出身者は1人もいない!

                         

小森恵さん(反差別国際運動 IMADR事務局長代行)

 差別は交差しており複合的である(複合差別の交差性)。人権差別撤廃条約は北京女性会議(1995年)で活発に議論された。2016年、障がい者差別法やヘイトスピーチ解消法が出来たが、啓発ベース。人口の半数である女性の声が反映されていないと思う。さらに、性的マイノリティ、人種など、様々な差別が複雑に存在している。

 安全な社会にするためには「人権の保障」が非常に重要。人権が保障されているからこそ、安全で生きやすい社会が存在できる。平等=差別のない社会、である。

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*クロストークタイム*

国連人権理事会でA評価の国は? 

 計画が悪ければ達成することはできない。日本の”女性活躍”は、経済、少子化対策がベースになっているが、これではいつになってもジェンダー視点は入らない。

 刑法の例 強姦罪は110年ぶりの改正となった(①強姦罪→強制性行罪等に変わり、被害者は女性に限られていたが性別は問われないこととなった。②懲役3年→5年へと厳罰化。③非親告罪化(被害者の申告がなくても起訴可)。④親などの監護者による子どもへの性虐待を処罰)…差別的な法律を変えていこう。

’94…女性の経済的地位は世界ランク14位だった!(そんな時代があったなんて!!)

アイスランド(ジェンダーギャップ指数14年連続1位の国)の駐日大使が「強固な法と政策が必須だ」と発言、その通りだ。入り口はジェンダー平等、出口は多様で包括的な社会である。

       

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3人の登壇者の皆さんが小気味よく問題点とあるべき姿をハキハキと発言され、何というか、めちゃ気持ちよかったんですよねー。国が「差別は許さない」という強い意志が必要なのに、、、入管法もLGBT理解増進法も、まるで差別を助長させるかのよう。こういう国は世界中から尊敬されないでしょうね。

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(議員仲間と)                                                       

                        

以下は大竹まことゴールデンラジオ2023年8月8日(火)より書取りしたもので、お話は関西大学総合情報学部特任教授でコラムニスト の深澤真紀さんです。

 

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 先日国連理事会が来日しましたが、国連理事会が指摘した事項はジャニー喜多川の性加害だけのために来たわけじゃなかったんです。男女の賃金格差が縮まらないこと、非正規労働者に女性が多いこと、女性管理職が少ないこと、性的少数者への差別、パートナーシップや同性婚が解消されていないこと、障害者雇用の少なさと低賃金、先住民族や被差別部落に対する差別が解消されていないこと、労働組合を作ることへの困難さを解消できていないこと、福島原発事故被災者への補償が十分でないこと、PFAS問題の調査が不足していること、技能実習生/移民労働者/中国韓国労働者へのヘイトを解消できていないこと、メディアとエンタメ業界の労働環境のこと…実に多くの人権問題が取り上げられたのです。

                                

国連人権理事会は「性暴力やハラスメントを不問にしてきた日本文化は、社会に深く根付いた不公平なジェンダー規範や社会規範と結びついているからだ」とコメントしたが、ほとんど報道されていません。

                                

中でも一番重要な提言は「日本には独立した人権機関が存在していない」ということでした。国連から度重なる指摘があったが、これまで日本は応じてきませんでした。「国内人権機関がないことは日本の大きな穴である」と指摘。なぜ報じないのでしょう。日本の企業もメディアも、人権を重要視してこなかったということではないでしょうか。

                           

日本が良くいう言い訳は「内政干渉だ」という言い方をするが、人権問題は内政干渉ではありません。1993年世界人権会議で「全ての人権保護は国際社会の正当な事柄である」と明記されたからです。

                              

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最近は、ほとんどのメディアが問題点を報じないので、私たちは本当の情報を手に入れることがとても難しいと思います。

あと30分くらいで8月15日、終戦記念日です。。。

戦争が終わった翌年の4月、初めて女性が選挙権を行使しました。その時の女性たちはさぞかし喜びに溢れていたことでしょうね。政治に口を出すことが許されなかった時代が長かったのですもの。

                                   

 

                                  

2023年8月11日 (金)

軍拡と『ゾンビ家制度』の罠

「軍拡と『ゾンビ家制度』の罠」と題したシンポジウムに参加してきました。

以下は簡単なメモです。

                    

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新しい戦前にさせないシンポ 第5回「軍拡と『ゾンビ家制度』の罠」

@文京区民センター2A 会議室

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《竹信三恵子さんの基調講演》

戦争、軍拡、実は外交問題だけではない。

家庭が「自己責任」となる←戦費のために、保育介護教育医療年金など切り詰めることになる。

女性に押し付けられる家事やケア、

男性には家族を養う責任が増大する。

非正規雇用の女性でさえ、28%稼いできた。

女性がもっと稼げれば、男性はもっと楽になったのに。

                                         

統一教会、日本会議は家父長制を復活させたい。性差別は軍事費捻出に必須の”お財布”である。

①夫セイフティネット論(妻が働かなくても夫が面倒を…)

②異次元の少子化対策(目を逸らす)

③選択的夫婦別姓反対、LGBTQ差別維持など性による役割の固定化

④バケツの穴あけ←北欧型社会保障への期待感を軍事費増税が破壊=穴

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《シンポジウム》

⚫︎杉原浩司さん(武器取引反対ネットワーク代表)

 異常な軍事費伸び率26%(アメリカ10%、中国7%) 1兆4,000億円。安倍さんの爆買い7,000億円の2倍にもなった。

殺傷武器の開発(イタリア+イギリス)、輸出が進められている。国会で全く議論もない中である。国会議員は国会で、市民は政党に強く働きかけていく必要あり。

                                  

⚫︎雨宮処凛(作家、活動家)「人の命を財源で語るな」

   生活保護の引き下げが10年続いている。度重なる物価高騰のもと、訴訟が起きた。

コロナ禍の中、貧困に陥った人が増大した。

毎日SOSの電話が止まらず増加を実感する。相談してくるうち6割が10〜30代の若者である。

15年前の派遣村の時はそれが60代だった。

携帯無しが4割、そうなると仕事すら探せなくなる。

前は女性1%→今は5%にも。

炊き出し(弁当配布)に、コロナ前には見られなかった親子連れや若い夫婦が並ぶように。

コロナ感染=自宅・住所・保険証無い人の対応は全く無いまま5類になった。

優生思想と貧困問題が絡み合っている。

                                  

⚫︎杉浦ひとみ(弁護士)

 法制度を支える意識、法制度が醸成する意識

法律は、それが無い中では成り立たない。

制定後初(100年)の刑法改正=強姦罪

逆に制度が意識を作る、洗脳する。

「家制度」は一つの固有名詞

選択的夫婦別姓で崩せないのは"姓"であり、ゾンビ家制度の象徴。

法律を変えるための働きかけは重要。法が変われば意識が変わるからだ。

                                

⚫︎古今亭菊千代(落語家)

 女性落語家は50人以上に増えた。

女性の噺家を増やすことに反対したのは噺家の女将だった。

女が女自身の壁を剥がしていかなきゃならない。

女性たちが工夫しながら古典落語にも取り組んでいる。

落語は平和じゃないとできない。が、戦中には国策落語(新作落語)が作られた…

「産めよ育てよ国のため」(厚労省の結婚10訓=ナチス配偶者選択10ヶ条からヒント)

                      
11月6日芸人九条の会ライブやります👍

                               

《クロストーク》

コロナ禍のエッセンシャルワーカーの困難さ、改善はされたのか。

→待遇改善された話は全く聞いていない。

例えば風俗業 客の減少により仕事無くなり寮を追い出された例などキリなくある

ニュージーランドは時給2,200円だそうだが、日本は…

→会計年度任用職員は1年契約の合法化

 3月が近づくと首を切られるかもしれない不安で体調を崩す話も聞く。

→(福島)非正規雇用議員連盟などで取り上げていきたい。ガイドライン作ったけど役に立っていない。

                             

国会議員は本気で国を考えているのか。

→戦争経験者の自民党議員が減り、立憲民主党の立ち上げ当初の輝きは薄れてしまった。市民からもっと立憲民主党に叱咤激励していこう。力のある人材を政治に送り込んでいかなければならない。

                              

国会に女性が10%しかいない

→制度として女性議員を増やす方向に変えていくべきだ。

→様々な困難さを抱えている人は選挙に行かない人が多いが、その人たちを日常を支えるネットワークが無さすぎるという問題。  

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家制度、家父長制の復活と言っても、モデル的な「夫婦+子ども」の世帯はすでに全体の35%ほどではなかったか?もはや日本に家制度だなんて、、あり得ないでしょうに。

どこまでも頭が古風な人たちがいて、現実が見えてなくて、それが政治の中枢にいて、この国を動かしているってことですよね。。。

                                           

みんなが選挙で選ばないと、あるいは選挙に行かず選ばなかったら、

酷い政治が進んで、気がついたら「こんなはずでは…」

ということに…なるかもしれないってことですよね。

                        
                    
                                         

2023年8月 9日 (水)

福田村事件〜今年は関東大震災から100年に当たります〜

今年は関東大震災から100年だそうです。

以下は政府の防災情報のページ ↓↓↓

https://www.bousai.go.jp/kantou100/

地震の範囲は阪神淡路大震災の10倍もあったのですね…

発生時間が11時58分、お昼ご飯の支度をしていたことが災いし、人口の密集する東京は火の海となってしまった。亡くなった10万5,000人のうち9割95,000人近くが焼死したそうです。

子どもの頃、ご近所に住んでいた奥さんが当時のことを話してくれたことを覚えています。

「テーブルの下に潜ったって、テーブルと一緒にピョンピョン跳ねちゃうのよ」

そんなことを言っていました。そう言えばあの奥さんの出身はどこだったのかしら…

                                                                            

そして、もう一つ忘れてはいけないのが朝鮮人虐殺の問題だと思います。

私は、少し前に見た映画の予告編で「福田村事件」という映画を知りました。

香川県から来ていた行商人の一行15人を「朝鮮人だ」と思い込んだ自警団によって9人が惨殺された事件で、その実話に基づく映画であることを。

                        

そんな折、議員仲間の関根ジローさんから、福田村事件の現地を見学する学習会にお誘いいただき、参加してきました。

以下は簡単なメモです。

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福田村事件 学習会と現場訪問 2023.8.3

お話:福田村事件追悼慰霊碑保存会の皆さん

                            

事件発生は1923年9月6日、関東大震災から6日目のことだった。

香川県の行商人一行が、野田市福田村(当時)の神社の境内で昼休憩をしていた。

                 

神社の下が川になっていて、彼らは船頭に「向こう岸に運んでほしい」と交渉に行った。

方言が聞き慣れず「へんな奴らがいる」と船頭は警戒した。

行商人の一行は君が代、いろはにほへとは言えるようだった。

                          

船頭により”半鐘”が鳴らされた。

これが引き金になり、隣の田中村(現在の柏市)自警団も駆けつけ、警官が「日本人だ、確認するから待て」と言っても収まらず「やっちまえ!」…群集心理に任せて自警団が殺害。

15人中9名が亡くなった。

遺体は川に流されたと言われ、遺骨は無い。

                               

これまで被害者に対する公式な謝罪、誠意の表明等が無かった。

野田市議会で議会質問があり、市長が正式に詫び、ニュースに取り上げられた。

                                     

「日本人と間違えて殺害した」は、ただの言い訳である。

逆に朝鮮人なら殺害して良いのか、ということ。

                            

この問題の本質は「複合差別(※)」である。

また、現代にも十分に起こりうる問題だ。

※下の方に読み進めると映画についてのところで複合差別についてメモしてあります                                      

 

団長夫婦、4歳6歳の男の子、など、子どもでさえ容赦なく殺された。

生き残った少年を自宅に泊めた刑事のことが記事に ↓↓↓

https://www.chibanippo.co.jp/news/national/1080497

 

”臣民意識”が出来たのは明治維新以降、

部落差別は江戸時代にはそこまででもなく、差別が酷くなったのは明治に入ってからだ。

明治維新を見直さなければならないだろう。

                          

福田村事件は過去のことではない。

                           

《参加者からの質問》

①野田市内の学校で教えているか

→松戸市でも野田市でも教育現場では教えていない

                                  

②加害者の認識に”部落出身者”はあったのか

→部落出身者だということは事件の相当後で分かったこと。

ただ、前提として行商人や朝鮮人など、よそ者に対する排除意識は強かっただろう。                    

                           

③朝鮮人と日本人虐殺の刑に差はあったのか

→はっきりは言えないが、差はあったのではないか。

                            

④自警団の力はそんなに強いのか(権限)

→権限でこうなったのではなく、偶発的に起こってしまったと考えている。

                                  

⑤裁判での謝罪の言葉は無かった。国も県も隠蔽した?

→部落出身者だから、という差別意識が働いている可能性はある。

                                   

⑥不定行商人、朝鮮人等に注意を呼びかけるポスターについて

→「自警団を作れ」の呼びかけは国からの司令。震災の混乱と恐怖の中で群集心理が醸成された。

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当時、警察から「用心に被害なし」というポスターが配布されていたそうです(関東大震災よりも前のことだと思われます)。もともと、よそ者や行商人等に対する警戒心や差別的な感情が醸成されていたのではないでしょうか。

                               

⑦映画について

→史実とは違う、不満を感じる。

大きな社会不安、差別、排外主義、が前提となって当時自警団が作られ、背景には複合差別( ※ 部落、民族、職業、よそものに対する複数の差別)があることを忘れてはならない。

                                   

⑧原作となった書籍について

→捉え方は様々だが、中には差別的な言葉があり、指摘したい箇所がある。

大枠論だけでいくと、個人の、個人枠論が抜け落ちてしまう。

                      

座学を終えて、追悼慰霊碑まで移動しました。

行商人の一行が休んでいた神社は、今も当時のまま残っていました。

鳥居の手前に針金で体を縛り付けられていた6人は命を繋ぐことができたそうです。

亡くなった方の中には妊婦さんもいらしたとのことでした。

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参加した議員で、卒塔婆を立て、お花とお線香を手向けました。

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会の代表をされている市川さんが、体調を崩されてお会いできなかったのはとても残念でした。

いただいた資料は、とても細やかな気遣いがされており「どんな差別も許さない」という想いが

伝わってきて、ご本人がどんな方かお会いしてみたいなと思ったのです。

                               

最後の映画や書籍の評価のところ、会の皆さんは不満げでした。

史実を正確に伝えてほしいという思いが強いからなのでしょう。

映画や書籍には別の役割もあるので、私は一定の理解をしますが、難しい問題ですね…   

                           

また、当時加害者となった人たちのご親戚などが現地にお住まいの可能性もあり、

その人たちの人権も守りながら加害の歴史を伝えていくのはとても神経を使うし、

大変なことだろうと思いました。

                          

それでも、私たちは自分たちのために、なぜこの事件が起きてしまったのか学び続ける必要があるでしょう。                           

9月にはどうしてもこの映画は見なければと思います。                                              

                                                         
福田村事件 9月1日公開
https://www.fukudamura1923.jp/

                    

私からは、この映画もすごくオススメです。

金子文子と朴烈(パクヨル)

http://www.fumiko-yeol.com/

                                   

2011年の東日本大震災の時、Twitterで「朝鮮人が井戸に毒を撒いている」という投稿を見ました。

え??一体今何世紀よ! と、とても驚きました。差別意識はいつの時代にもあるし、誰もが持っている感情なのでしょう。

                                               

先日、国連理事会が来日して、日本国内に人権機関が存在していないことを指摘しました。

日本の人権意識は、国を挙げて低い状態です。

高いと言われている国でさえ生活レベルでは差別があるのですから、

国が何もしていないこの日本は…推して知るべしです。                       

                                   

関東大震災朝鮮人・中国人虐殺100年チラシを共有します。Img_6756

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chrome-extension://efaidnbmnnnibpcajpcglclefindmkaj/http://www.maroon.dti.ne.jp/rekikakyo/Great%20Kanto%20Earthquake20230831.pdf


8月31日(木)、9月2日(土)、3日(日)とさまざまな式典や集会があるそうです。

                                 

                                   

                                




                                

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