軍拡と『ゾンビ家制度』の罠
「軍拡と『ゾンビ家制度』の罠」と題したシンポジウムに参加してきました。
以下は簡単なメモです。
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新しい戦前にさせないシンポ 第5回「軍拡と『ゾンビ家制度』の罠」
@文京区民センター2A 会議室
《竹信三恵子さんの基調講演》
戦争、軍拡、実は外交問題だけではない。
家庭が「自己責任」となる←戦費のために、
女性に押し付けられる家事やケア、
男性には家族を養う責任が増大する。
非正規雇用の女性でさえ、28%稼いできた。
統一教会、日本会議は家父長制を復活させたい。
①夫セイフティネット論(妻が働かなくても夫が面倒を…)
②異次元の少子化対策(目を逸らす)
③選択的夫婦別姓反対、LGBTQ差別維持など性による役割の固
④バケツの穴あけ←北欧型社会保障への期待感を軍事費増税が破壊
《シンポジウム》
⚫︎杉原浩司さん(武器取引反対ネットワーク代表)
異常な軍事費伸び率26%(アメリカ10%、中国7%) 1兆4,000億円。安倍さんの爆買い7,000億円の2倍にも
殺傷武器の開発(イタリア+イギリス)、輸出が進められている。
⚫︎雨宮処凛(作家、活動家)「人の命を財源で語るな」
生活保護の引き下げが10年続いている。度重なる物価高騰のもと、訴訟が起きた。
コロナ禍の中、貧困に陥った人が増大した。
毎日SOSの電話が止まらず増加を実感する。相談してくるうち6割が10〜30代の若者である。
15年前の派遣村の時はそれが60代だった。
携帯無しが4割、そうなると仕事すら探せなくなる。
前は女性1%→今は5%にも。
炊き出し(弁当配布)に、
コロナ感染=自宅・住所・保険証無い人の対応は全く無いまま5類
優生思想と貧困問題が絡み合っている。
⚫︎杉浦ひとみ(弁護士)
法制度を支える意識、法制度が醸成する意識
法律は、それが無い中では成り立たない。
制定後初(100年)の刑法改正=強姦罪
逆に制度が意識を作る、洗脳する。
「家制度」は一つの固有名詞
選択的夫婦別姓で崩せないのは"姓"であり、ゾンビ家制度の象徴。
法律を変えるための働きかけは重要。
⚫︎古今亭菊千代(落語家)
女性落語家は50人以上に増えた。
女性の噺家を増やすことに反対したのは噺家の女将だった。
女性たちが工夫しながら古典落語にも取り組んでいる。
落語は平和じゃないとできない。が、戦中には国策落語(新作落語)が作られた…
「産めよ育てよ国のため」(厚労省の結婚10訓=ナチス配偶者選択1
11月6日芸人九条の会ライブやります👍
《クロストーク》
コロナ禍のエッセンシャルワーカーの困難さ、改善はされたのか。
→待遇改善された話は全く聞いていない。
例えば風俗業 客の減少により仕事無くなり寮を追い出された例などキリなくある
ニュージーランドは時給2,200円だそうだが、日本は…
→会計年度任用職員は1年契約の合法化
3月が近づくと首を切られるかもしれない不安で体調を崩す話も聞
→(福島)非正規雇用議員連盟などで取り上げていきたい。
国会議員は本気で国を考えているのか。
→戦争経験者の自民党議員が減り、
国会に女性が10%しかいない
→制度として女性議員を増やす方向に変えていくべきだ。
→様々な困難さを抱えている人は選挙に行かない人が多いが、その人たちを
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家制度、家父長制の復活と言っても、モデル的な「夫婦+子ども」の世帯はすでに全体の35%ほどではなかったか?もはや日本に家制度だなんて、、あり得ないでしょうに。
どこまでも頭が古風な人たちがいて、現実が見えてなくて、それが政治の中枢にいて、この国を動かしているってことですよね。。。
みんなが選挙で選ばないと、あるいは選挙に行かず選ばなかったら、
酷い政治が進んで、気がついたら「こんなはずでは…」
ということに…なるかもしれないってことですよね。
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